ルーブルでダビンチ没後500年記念展 160作品が初めて一堂に

ルーブル美術館で開催中の『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』(Getty Images)


非常にもろい「ウィトルウィウス的人体図」が展示へ

1490年頃にミラノで描かれ、人体の比率を描いたダビンチのスケッチ「ウィトルウィウス的人体図」は、自然の中に存在する黄金比を象徴する絵だ。ダビンチはこの黄金比を、カタツムリの殻に似せた階段を持つ建築物の設計から、目からあごの先までの長さを理想的な数字にした「モナリザ」まで、多くの作品で使用してきた。



イタリアの団体イタリア・ノストラ(Italia Nostra)は、同作品は非常にもろいため移動や強い照明の下での展示に耐えられないとして、ルーブル美術館での展示を阻止すべく裁判所に訴えを起こした。しかしニューヨーク・タイムズ紙によると、同作品は土壇場になってルーブル美術館への移動が許可され、2カ月間展示されることになった。

ルーブル美術館は本展示のために、初めてチケット事前購入制を導入。これまでに販売されたチケットは26万枚を超えている。同展は2020年2月24日まで開催される予定だ。

編集=遠藤宗生

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