キャピタル・ワンは、このトレンドを「テスラ効果」と呼んでいる。モデル3の販売台数は、他社製EVの合計を上回っている。アウディやBMW、メルセデスベンツの中古車を下取りに出そうと考えているオーナーにとっては頭の痛い話だ。
キャピタル・ワンによると、テスラ車を購入した人の22.2%が欧州系高級車を下取りに出しており、業界平均の10.9%を大きく上回るという。テスラは、今年第3四半期に推定9万7000台を販売したが、そのうち7万9600台がモデル3となっている。単純計算では、3カ月間で2万1500台以上の欧州高級車がテスラディーラーやオークションに下取りに出されたことになる。これに加え、中古車市場にはリース契約が終了した欧州系高級車が流入し、供給過多な状態となっている。
中古車相場の検索サイト「Kelley Blue Book(KBB)」によると、2016年式BMW「320i」の新車価格は3万3150ドルであるのに対し、状態が非常に良く、走行距離が平均的な中古車のトレードインバリューは1万3500ドルを若干下回るという。KBBは、人気車種であれば3年落ちでも新車価格から40%ほどしか価値が下落しないとしているが、テスラ効果によって約60%も下落したことになる(これは最終的な取引価格と異なるにせよ、目を見張る数字だ)。
また、KBBによるとBMW3シリーズの中古車を購入する場合、3年落ちのディーラー販売価格は約1万7000ドルで、個人から買うと1000ドルほど安くなるという。2016年式アウディ「A6」の場合、新車価格4万6000ドルに対し、トレードインバリューは1万7600ドル、ディーラー販売価格は2万2600ドルほどだという。
メルセデスベンツのフラッグシップモデル「S550」の2016年式は、新車価格9万5650ドルに対し、トレードインバリューは4万1500ドル、ディーラー販売価格は4万7500ドルほどだという。