アカデミックハラスメント(アカハラ)
教育、または研究活動上優位な者が、その権限を利用し指導を受ける者に対し不当な言動をすること。不当な理由で単位を与えない、研究の妨害をするなどのほか、実験に失敗した場合その費用を請求したり、共著に自分の名前を入れるよう強制するなど、教育の場でのハラスメントも多数起こっているのが現状だ。
テクスチュアルハラスメント(テクハラ)
「女にこんな論理的な文章が書けるわけがない」などと文書を性差別的に判断すること。これまで主に女性の文筆家が受けてきたハラスメントの一種だったが、男性が受けることもある。ゴーストライターがいるなどと嘘の情報を吹聴し、名誉毀損となる事例もある。
(ONOKY - Eric Herchaft / by Gettyimages)
ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)
結婚情報雑誌が呼称の由来となっているこのハラスメント。結婚に関することを執拗に話題に出したり、わざと目につく場所に結婚関連の物を置くなどして、パートナーにプレッシャーを与えることを指す。
ラブハラスメント(ラブハラ)
恋愛や性に関する話題を振って、相手に不快な思いをさせる行為。職場にプライベートな話題を持ち込みたくない人への思慮なく話をしたり、恋愛や結婚に関する価値観を相手に押し付けて話を進めることもラブハラにあたる。
ソーシャルハラスメント(ソーハラ)
SNS上に職場の関係を持ち込み、相手に不快感を与えること。「いいね」の強要や、写真を写っている人の許可なくSNSにアップすることもソーハラと言われる。
カラオケハラスメント(カラハラ)
職場などでの立場を利用して、歌いたくない人に歌うことを強制するハラスメント。上司の言うことだから、場の雰囲気を壊さないために、と断りづらい状況で起きるハラスメントの一例。
ドクターハラスメント(ドクハラ)
診療の場において、医師が患者に行うハラスメント。医師という立場を利用して患者が不快に感じることを思慮なく発言をしたり、高圧的な態度をとって精神的苦痛を与えること。専門知識をもち合わせる医師に対抗する術のない患者、という構図を利用した悪質なものだ。
ペイシェントハラスメント(ペイハラ)
ドクハラと反対に、患者が医師に対して行う嫌がらせのこと。執拗に長時間の診療を迫ったり、医師の診断に従わずに行動する、また看護師へのセクハラなどもペイハラに含まれる。ドクハラ、ペイハラともに両者の充分なコミュニケーションを行うことで防ぐことができる事例もあるようだ。
名称の有無に関わらず、気づかぬうちに人権侵害となる行為を行なっている可能性を自分のこととして考えたい。