ビジネス

2019.11.02 20:00

2018~19年の優良ビジネス書7選

Iakov Filimonov / Shutterstock.com


『サブスクリプション』(ティエン・ツォ)
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黎明期のセールフォース・ドットコムに在籍していたツォは、同社のサブスクリプションのインフラを構築した人物だ。これは困難な作業だったが、ツォはすぐに、このタイプのビジネスモデルが各業界に革命を起こすであろうことを確信し、クラウドベースのサブスクリプションサービスを提供するズオラを共同創業する。

本書では、ツォがこれまで辿ってきた道のりを綴っている。彼は、HBO、アドビ、デルタ航空、フォード・モーター、キャタピラーなどの企業がサブスクリプションの導入によりいかに変化を遂げたかを説明。また、このトレンドはまだ初期段階にあり、今後さらに発展していくとの見解を示している。

『Who Is Michael Ovitz?』(マイケル・オーヴィッツ)
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1980年代のハリウッドに彗星のごとく現れたオーヴィッツの成功は並はずれたものであり、にわかには信じがたい出来事だった。クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)で最も有力なエージェントだったオーヴィッツは、俳優、監督、作家を「パッケージ化」するという画期的な手法により、業界を根本から覆した。結果、CAAは強大な力を持つようになった。

しかしオーヴィッツはそれで満足せず、自分の影響力を利用して投資銀行家となり、松下電器産業によるMCA買収を仲介した。オーヴィッツは最終的に行き詰まり、CAAを去ってディズニーへ移るが、1997年にマイケル・アイズナーCEO(当時)によって解雇された。

本書の中でオーヴィッツは、自身が犯した致命的なミスについても隠し立てせず明らかにしている。また、最高の顧客サービスの提供、綿密なリサーチ、新たなトレンドの把握、そして適切なイメージ作りに関する素晴らしい教訓を提供している。

編集=遠藤宗生

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