セレブの死後収入ランキング2019 故人歌手、ストリーム配信で復活

マイケル・ジャクソン(Photo by Steve Granitz/WireImage)

マイケル・ジャクソン(Photo by Steve Granitz/WireImage)

クリエーターがこの世を去っても、その音楽は止められない──。これは、フォーブスがハロウィーンに合わせて発表した今年の「セレブの死後収入ランキング」でも顕著に表れている。今年はランキングに入ったミュージシャンの数は13人中9人で、昨年の6人から増加した。

物理メディアの売り上げが減少を続ける中でも、今年のランキングに入ったマイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、ニップジー・ハスルら9人のアーティストたちは、米国内でのストリーム配信によって過去1年間で前年比38%増の総計152億ドル(約166億円)の収入を得た。

故人アーティストたちは、この消費トレンドによって第2のキャリアを与えられている。ニールセンのデービッド・バクラ上級副社長(インサイト・アナリティクス担当)は、物理メディアが主流だった時代には、故人の音楽はいずれ店頭から姿を消す運命にあったと説明。だが「今はその障害が取り除かれ、そのアーティストが記憶に残る限り、簡単にその人の曲を流すことができるようになっている」と指摘した。

今年のランキングに入ったセレブ13人の収入は昨年からほぼ横ばいだった。唯一の例外がマイケル・ジャクソンで、昨年は保有していたEMI版権管理会社の株式売却により3億ドル(約330億円)近い収入を得ていた。昨年はこれによりランキング入りしたセレブの年収総額が6億2800万ドルとなった。

今年のランキングの年収総額は、昨年から大幅減の2億8500万ドル。アーノルド・パーマーをはじめとするミュージシャン以外の収入が減ったことで、ストリーム配信からの収入が相殺された。

以下は今年の「セレブの死後収入ランキング」ランキングに入った13人。1位はマイケル・ジャクソンの年収6000万ドル(約65億円)だった。各人の収入額は2018年10月から19年10月までの推定額だ。

1位 マイケル・ジャクソン(6000万ドル)
2009年6月25日死去

Photo by Kevin Mazur/WireImage

2位 エルヴィス・プレスリー(3900万ドル)
1977年8月16日死去

Photo by: Gary Null/NBCU Photo Bank/NBCUniversal via Getty Images via Getty Images

3位 チャールズ・シュルツ(3800万ドル)
2000年2月12日死去

Photo by CBS via Getty Images

4位 アーノルド・パーマー(3000万ドル)
2016年9月25日死去

Photo by Mike Ehrmann/WireImage

5位 ボブ・マーリー(2000万ドル)
1981年5月11日死去

Photo by Paul Natkin/WireImage

6位 ドクター・スース(1900万ドル)
1991年9月24日死去

7位 ジョン・レノン(1400万ドル)
1980年12月8日死去

8位 マリリン・モンロー(1300万ドル)
1962年8月5日死去

9位 プリンス(1200万ドル)
2016年4月21日死去

10位 ニップジー・ハスル(1100万ドル)
2019年3月31日死去

11位 XXXテンタシオン(1000万ドル)
2018年6月18日死去

12位 ホイットニー・ヒューストン(950万ドル)
2012年2月11日死去

13位 ジョージ・ハリソン(900万ドル)
2001年11月29日死去

翻訳・編集=遠藤宗生

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事