Observing, pondering, and writing about tech. Generally in that order.

Orhan Cam / Shutterstock.com

米国のホワイトハウスのサイバーセキュリティ担当を務めた人物が、部内で進む組織改変を酷評するメモを公開し、職務を辞任した。米国の政権中枢ではセキュリティが二の次になっていると彼は指摘した。

メモを公開したのはホワイトハウスのコンピュータ・ネットワーク防衛担当者だったDimitrios Vastakisで、彼の辞任はここ最近相次ぐ、ホワイトハウスのセキュリティチームからの人員離脱の最新例となった。

Vastakisは今から約5年前、ロシアと関連を持つハッカーらがホワイトハウスのシステムに侵入したのが発覚したのを受けて設立された、セキュリティ部門「OCISO」の初期メンバーだった。OCISOのスタッフらはごく短期間の間に、PITCと呼ばれる大統領官邸のセキュリティシステムを大幅に向上させた。

しかし、今年7月にVastakisらのチームを劇的な変化が襲った。トランプ政権はOCISOを解体し、その任務をホワイトハウスの情報主任に引き継がせたのだ。その結果、これまで海外のハッカーの侵入を防いできたメンバーらが、業務から追放されたのだ。

ニュースサイトAxiosが10月24日に記事化したVastakisのメモには、彼や同僚たちが「様々な理由から組織のターゲットとされ、追放された」と記載されていた。Vastakisによると、部内では報奨金が引き下げられ、担当業務も縮小されたという。さらに、彼らは一部の建物への入室も制限され、戦略的意思決定を行うポジションから除外されたという。

部内には敵意に満ちたムードが漂い、公務員の給与レベルで最高ランクとされるGS-14や、GS-15の職員の大半が解雇されたという。その結果、ホワイトハウスは危機的状況になりつつあると、Vastakisは述べた。

「ここ3カ月の事態の動向を見ると、ホワイトハウスはまたしてもハッキング被害に遭うことになりそうだ」と彼は指摘した。

ホワイトハウスの元セキュリティ担当者が、このような予測を立てていることは、米国民として非常に気になる事態だ。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい