ビジネス

2019.11.05 19:00

壊れながら大きくなる。世界のデジタルPR稲木ジョージの「個の美学」

稲木ジョージ


──ジョージさんといえば、様々な著名人の方をインフルエンサーとしてプロデュースした方でもあります。中でもジョージさんが特に尊敬している人、好きな人を教えてください。
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渡辺直美さんです! 今日(10月23日)、彼女の32歳の誕生日だったんですが、「あなたなしには生きていけない」とメッセージを送ったら「Me tooだよー」とお返事が来ました。

──挫けそうな時、諦めてしまいそうな時、どのように乗り越えますか。どんな風に自分を奮い立たせますか。

1週間前、4日間くらい寝込んでいたんですが。友達としゃべって、マッサージして、復活しました。
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──ジョージさんが今欲しいものは何ですか。

自分のお金でヨーロッパに家を買いたい。ロンドンかマドリードがいいかな。そして、自分でアートも買って、自分の空間を作りたい。これが40歳までの目標ですね。

──サステナビリティやサブスクモデルの登場など、激変するファッションの未来について、どのように考えていますか。

まず思うのは、もうみんな、安い洋服は買わない方がいい。15万円のセーターも10年着られることを考えたら、1年に割れば1万5000円でしょう。これからは「消費しない服」を買うべきですね。

あとは、流行を追いかけすぎないことですね。僕自身、ジュエリーをやっているからかもですが、流行の洋服を買わなくなった。そして、次のラグジュアリーは「ニッチ」だと思っています。LVMH*やリシュモン*といった老舗ラグジュアリーはもちろんですが、そればかりではなく、知る人ぞ知る、人に話したくなるようなブランドを身につけること。それも贅沢だと思います。

──夢を口にし、実現してきたジョージさん。今抱いている夢、野望は何ですか。

「MILAMORE」がリシュモングループに入ること。「MILAMORE」をカルティエと並ぶグローバルブランドにしたい。このバングル(身につけているジュエリーを見せて)の裏にも、夢を実現させよう、という意味で「Manifest destiny」と刻印してあります。毎日、自分に言い聞かせています。


トークセッション後にはサイン会が行われた。

本誌の取材時に、「夢はこれまでに全部叶えてきました。気合いでね」と話したジョージ。「MILMORE」のロゴがカルティエの隣に輝く日は、意外に近いかもしれない。

編集部注:
*LVMH=エルヴェエムアッシュ モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン
*リシュモン=ファッション・宝飾品などのラグジュアリーブランド市場でLVMHに次ぐ第2位の企業。カルティエ、ピアジェ、ラルフ・ローレン、モンブラン、ダンヒルなどが含まれる

文=石井節子 写真=曽川拓哉

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