英国で生産されたMINIを米国に輸入するためには850ドルが加算されるが、米国のEV減税措置との組み合わせで、実際の価格はさらに安くなることも想定できる。EV版MINIの価格は、2019年版の日産リーフと同程度で、3万6620ドルで販売されるシボレー・ボルトEVを大幅に下回ることになる。
MINIクーパーSEの外観は、2014年に発売された2ドア仕様のMINIハードトップとほぼ同様だ。ただし、床下にバッテリーを格納するために車高は7インチ高くなっている。また、空力特性を改善するためグリルのデザインにも変更が加えられた。
電動モーターの最大出力は135kw(約181hp)で、約270Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速は7秒を切る性能とされている。航続距離は約235〜270 kmという。MINIクーパーSEの標準モデルはナビゲーションシステムや、ADAS(先進運転支援システム)を搭載している。
プレスリリースによると、MINIクーパーSEは1959年にアレック・イシゴニスが初代ミニを設計した際の「燃費が良く、全ての人が運転の楽しさを味わえるマス向けの小型車」という理念に立ち返ったものだという。
MINIはこの車両を「プレミアム小型車分野で初の純粋なEV自動車」としているが、同社は2009年から完全EV車「MINI E」の試験プログラムを始動させていた。また、2017年にはプラグインハイブリッド車両の「MINIクーパーS EクロスオーバーALL4」を3万6000ドルで発売していた。