ハロウィーンで怖いのはチョコレート? 人権・環境問題がまん延

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一方で最高評価のAの評価を獲得したアルテルエコ(Alter Eco)は、ヤシ油を全く使わず、植林活動をはじめとした環境・人権保護の習慣を実践している。同社は多くのトリュフやチョコレートバー、その他ビーガンの商品も生産している。

他にグリーン・アメリカからAの評価を得ているディバイン(Devine)、エンデンジャード・スピーシーズ(Endangered Species)、イークオル・エクスチェンジ(Equal Exchange)、シャーマン(Shaman)、セオ(Theo)、トニーズ・チョコロンリー(Tony’s Chocolonely)も全て、動物由来製品を使用しないダークチョコレートの菓子を豊富に生産している。

また、称賛に値するもう一つのブランドはパカリ(Pacari)だ。同社が使用するカカオは全てエクアドルから調達された有機カカオで、乳製品は全く使用していない。同社のチョコレートバーは標準的なブレンドに加え、ショウガやレモン、オレンジ、バラなど興味深いフレーバーを提供している。

チョコレートの倫理的影響を全て考慮したチョコレート製造業者を見つけるのは簡単ではない。ビーガンの分野でさえも、動物の権利問題には取り組んでいのに人権が概して無視されている場合がある。

しかし、常にそうとは限らない。ニューヨーク州ニューパルツのラガスタズ・ラシャス(Lagusta’s Luscious)は世界初のビーガン専門チョコレート店だ。オーナーのラガスタ・イヤーウッドは、同社で使用されている全ての製品は包装材に至るまで、彼女が倫理的に支持できるものになるよう取り組んでいる。

ハロウィーンの菓子として配るチョコレートを探す際は、その菓子に恐ろしい事実が潜んでいないようにするため、少し追加で予算を組む価値はあることを考えよう。世界中の子どもたちや牛たちの利益を考えつつも、チョコレートを食べることはできるのだ。

翻訳・編集=出田静

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