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2019.10.30

課題をチャンスに変えるアフリカのUNDER30|前編

メンズィ・マクヌ

リープフロッグの舞台として注目を集めるアフリカ。山積する課題をチャンスに変える若者たちがいる。Forbes Africaの今年の30 UNDER 30から厳選してご紹介する。


メンズィ・マクヌ(22)
Afrocentric Gentlemvn創業者(南アフリカ)

仕立ての良いエレガントなスーツやネクタイ、シルクハットに身を包んだスタイルが特徴で、南アフリカのファッションアイコン的な存在のメンズィ・マクヌ。南ア版GQのベストドレッサー賞2017に輝き、様々な雑誌の表紙も飾る。また、ミラノ・ファッションウィークに参加し、イタリア版ヴォーグでも取り上げられるなど国際的な注目も集めている。

2013年ライフスタイルブランドAfrocentric Gentlemvnを設立。ヨーロッパの美学とアフリカのエレガンスを融合させたスーツやクリエイティブコンサルティングサービスを提供する。「テクニカルな知識は何もなかったが、スーツをいままでのありきたりなものとは違う、ライフスタイルや伝統的な文化を内包した、着る人のアイデンティティを表現するツールとして描きたかった」と語る。

リチャード・アクソン(26)
A Nasty Boy 創業者、編集者(ナイジェリア)

弁護士のリチャード・アクソンは、雑誌「A Nasty Boy」の発起人でもある。同雑誌は、新しくクリエイティブな考えや表現、ライフスタイルを礼賛するLGBTQ+コミュニティ向けのファッションプラットフォーム。しかし、ナイジェリアでは同性愛は法律で禁じられている。雑誌の創刊後、差別主義者に攻撃を受け、命を守るために渡米した。

現在、同雑誌はグローバルな認知を得て、迫害されてきた性的マイノリティの人々に安心できる場を提供する。ナイジェリアのニュースサイトYNaijaの「40歳以下で最もパワーのある人物2017」の一人として選出される。アメリカへの亡命を申請しており、同国で弁護士資格を取得することで「LGBTQ+の人権政策賛成派を擁護する弁護士として活動したい」と、さらなる夢を語る。
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文=カレン・ムウェンデラ 構成・翻訳=瀧口友里奈

この記事は 「Forbes JAPAN 空気は読まずに変えるもの日本発「世界を変える30歳未満」30人」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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