同僚の精神を強くするためにできること

Maskot / by Gettyimages


・自分がうまくいった方法を紹介する

相手に何をすべきか指図するのではなく、自分がやってみてうまくいったことを共有しよう。例えば、「セラピーを受けたら、自分がキャリアをうまくコントロールできているという気持ちが持てるようになった」や「瞑想(めいそう)を始めて以来、仕事によく集中できるようになった」と伝える。相手がそれについてもっと聞きたければ、質問があるはずだ。相手に興味がなさそうなら、押しつけてはいけない。

自分の目標についても話そう。昇進を目指しているとか、仕事で新しいことに挑戦したいなど、自分が取り組んでいることについて話すこと。誰にでも向上の余地はあり、自分も精神を鍛えようとしていることを示そう。

・境界線を引く

聞き上手になりつつも、相手の泣き言に毎日付き合うような過ちは犯さないこと。同僚が上司からの扱いが不公平だと常に愚痴っていたり、社内の良いことには目もくれずにあらゆる問題について不平を言うために毎日電話をしてきたりするようなら、その人の話を聞き続けても相手のためにはならない。

必要に応じて健全な境界線を引くこと。その方法としては例えば、相手に対しこう言ってもいいかもしれない。「この会社がどれほどひどいかについて毎日話しても、良いことにはつながらないと思う。もしよければ、一緒にポジティブな変化を生みだしたい」

さらに、感情的、身体的、金銭的な境界線を引くのも大切だ。他人が変わるかどうかに自分の幸せを左右させないこと。また、人が悪い選択をし続けることに加担しないこと。

・一度に多くを求めない

あなたの提案を受けただけで相手がすぐに行動を起こすとは期待しないこと。あなたは単に、将来的な改善への道を開いただけだと心に留めておこう。自分がする会話や行動は相手に持続的な影響を与えるかもしれないが、相手が変化を起こそうと決意するには時間がかかるかもしれない。

相手が変わらなくても、自分のせいだと思わないこと。あなたのやり方や言い方が悪かったわけではない。その人はおそらく、あなたのように精神的に強くなる準備がまだできていなかっただけだ。

編集=遠藤宗生

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