I write about the psychological aspects of business.

Maskot / by Gettyimages

私は精神的な強さについての講演依頼をいろいろな団体から受ける。そして当日はほぼ例外なく、聴衆からこんな質問が出る。「どうしたら他の人が精神的に強くなる手助けをできるでしょうか?」

きっとあなたの周りにも何人か、精神的な筋肉をもっと身につけてほしいと思う人がいるだろう。その中には、一緒に仕事をする同僚もいるかもしれない。

きちんと仕事をすることよりも、人の顔色をうかがうことに関心がある同僚。あるいは自分の能力に自信のない顧客。あなたは、そうした人が自分では気づいていないようなポテンシャルを見出しているのだろう。

では、その人の思考や気持ち、行動を最高に高めるために必要な精神力を身につけさせるために、あなたはどんなことができるだろう? 以下に挙げる戦略を試してほしい(中には、すべきではないこともある)。

・自分の言動に集中する

誰かに変化を促すにあたって最善の方法は、手本を示すことだ。相手を型に押し込んで自分が望む人間にしようとして時間を無駄にするのではなく、自分自身の精神力に集中すること。

自己改善にエネルギーを注げば、あなたの変化は相手にも伝わる。相手はそれを見て、自分も変わるモチベーションを得るかもしれない。

・話を聞く

相手に話してほしいなら、こちらから相手の話に耳を傾ける姿勢を示さなくてはならない。携帯電話は脇に置き、相手の目を見て、しっかりと話しを聞くこと。

相手の気持ちを認めよう。相手の言うことに賛同する必要はなく、相手の気持ちが理解できることを示すだけでいい。例えば「同じ立場なら私もがっかりするだろうな」とか、「その時は必死だったんだろうね」などと言おう。

・お節介なアドバイスはしない

飛行機の中で、頭上の棚に荷物を入れようと苦労している人を見ても、「もっと筋トレをしたほうがいいですよ」なんてお節介なことは言わないものだ。聞かれてもいないのに何の助けにもならない(そして多くの場合は当たり前の)アドバイスをすることは、まさしくこれと同じ行為だ。

同僚はレクチャーを受けたいわけではない。相手にもっと強くなるべきだと言いたい気持ちは抑えること。たとえそれが、その人が最も必要としていることだったとしても。

編集=遠藤宗生

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