同著は、人が可能な限りポジティブかつ独創的、恐れ知らずで生産的な自分になるためのアドバイスや方法を満載しているが、序盤から掘り下げられているテーマの一つに、どうやったらもっと時間を(具体的には2時間を)作れるかがある。
フォレオは、時間を作る方法を読者に教えることで、「時間がない」というありがちな言い訳をやめ、目標に専心できるようにすることを目指している。「問題なのは時間があるかではなく、時間を作るかだ」とフォレオは綴っている。以下に、フォレオが伝授する時間を作る方法を4つ紹介する。
1. 一日の記録を1週間つける
自分の時間の使い方を包括的に理解するためにフォレオが勧めるのが、起きた瞬間から寝る瞬間までの典型的な一日の記録を1週間続けて書き留めることだ。普段していることを変えず、できるだけ細かい記録をとること。水を飲む、ソーシャルメディアを眺める、メールするといった時間も含め、1分たりとも記録しそこねないようにするべきだとフォレオは釘をさしている。
習慣を変えるのは簡単ではない。人にノーと言うこと、社会の期待に反することも同じだ。だが犠牲なしには進歩はないし、目標達成のための時間を見つけるには犠牲にしなければならないものがある。「自分の時間がどこに使われているかを正確に把握すると、労力をはるかにしのぐメリットが得られる」とフォレオは豪語している。
2. メディア消費をやめる
ソーシャルメディア、テレビ、ネット動画、雑誌、ポッドキャスト、ニュースなどのメディアや情報源をすべて排除するようフォレオは提案している。それが行き過ぎに感じる人に対しては、フォレオは4週間の“メディア断食”を推奨している。
フォレオによれば、これによってどんな目標も達成に近づくという。ビジネス拡大、マラソン完走、本の執筆、語学学習などは少しの時間の積み上げで成り立つ。ソーシャルメディアやオンラインショッピングに費やしていた15分間は、夢の実現に向けた大切な作業に使うことができる。そうした少しの時間がたまれば驚くほどの量になり、その時間を着実に目標に向けることで結果につなげられる。