紙製ボトルはガラス製瓶を代替するものではなく、消費者に選択肢を与えることを目的としている。「紙製ボトルを作ることによる目標は、二酸化炭素排出量が最低である詰め替え可能なガラス瓶と同じくらい低い二酸化炭素排出量を達成すること」とシングルトン。紙製ビールボトルは完全にリサイクル可能なものになる予定。紙製ボトルの生産に使用される木質繊維は、ビルルドコーシュナス社が北欧諸国から持続可能な方法で仕入れたものだ。
現在の紙製ボトル試作品にはボトル内の染み出し防止膜としてポリマーが使用されているが、カールスバーグはポリマーを使用しない解決策を見つけることを目指している。同社の報道担当者は電子メールで筆者に対し「当社のビジョンは、化石燃料を基盤としていて再生不可能なリソースへの依存を緩和する、革新的で新たなパッケージングを消費者に提供することだ」と述べた。
カールスバーグは昨年、缶6本のパックをプラスチックで包装する代わり、のりを使用した接着技術でまとめた「スナップ(Snap)」パックを新たに発売し、6本パックのプラスチックを最大76%削減できると主張した。同社の2018年版サステナビリティー報告書によると、カールスバーグの現在の目標には2030年までに同社醸造所での二酸化炭素排出量をゼロにすることが含まれ、既に現段階では2022年までに50%の削減を達成できることが期待されている。