このような発想の中、最近個人的に興味を持っているボディワークが「アレクサンダーテクニーク」です。100年以上前からロンドンの音楽家やダンサーが自身のパフォーマンス向上のために学んでいた身体技法で、日本でも最近少しずつ広まってきています。本来はプロ向けのため相当奥が深いのですが、簡単にまとめると以下のことを目指しています。
1. 頭の位置を高い位置(適切な位置)にキープする
2. 姿勢を正すことで呼吸しやすい状態に導く
3. これらを通して身体の余計な緊張を解き、各自の身体にとってベストな状態をもたらす
実際に私も姿勢や歩き方を良くしたいと思い、日本でアレクサンダーテクニークの普及に取り組まれているジェレミー・チャンス氏から指導を受けました。
そして、今まで猫背にならないよう胸を張ろうとしていた姿勢が、実は骨格上、理にかなっていないという衝撃的な事実を知りました。また、頭を上げようとすることで顎が上がって疲れやすい姿勢になっていたこと、歩くときに足の動かし方を意識するあまり、上半身と下半身の連動が崩れていたことなど、知識不足で間違った動きを積み重ねていたことがわかりました。
この経験により、またヘルスリテラシーが高まり、より一層動きの質を高めたいと思うに至ったわけです。私の場合は特殊かもしれませんが、自分の動きを改善することで疲れづらくなるのであれば、やらない手はありません。
繰り返しますが、キーワードは、ながら、ついで、どうせなら。思い切った健康法を始めなくても、立ち方、座り方、歩き方を少し変えてみることで快適な身体を手にすることができます。ライフスタイルのアップデートは、ぜひ身近なところから。
連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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