バランスではなく「ワークライフブレンド」を目指すべき理由

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──ワークライフブレンドに取り組んでいる従業員に対するアドバイスはありますか?

やりがいや充実感が持てるワークライフブレンドが達成できていない場合は、完全に仕事から離れることなくいつもの勤務スケジュールを少し変化させる方法について上司に相談しよう。柔軟な遠隔勤務のスケジュールを1週間試すことを検討し、あなたや上司、あるいは同僚にもうまく合うような方法での仕事とプライベートのブレンドに取り組む。

目標は仕事とプライベートが継ぎ目なくつながる状態だが、全員がこの状態を自然だと感じるとは限らない。体系化されたいつも通りのスケジュールの方がより生産的に働ける人は、まずは予定の1、2時間を確保してワークライフブレンドに慣らすようにする。職場で働いている人は、1日に数時間近くのカフェで“遠隔勤務”し、景色やペースを変えてみよう。

──チームがワークライフブレンドを達成できるよう支援する人事担当者や管理職へのアドバイスは何でしょう?

ワークライフバランスと同様、ワークライフブレンドは企業が奨励・支援すべきものだ。従業員がそのことに罪悪感を感じれば、潜在的なメリットが相殺されてしまうリスクが生じる。上司は従業員を人間的に理解し、どのようなワークライフブレンドを成功と定義するかについてチームと話し合おう。これは人によって違う可能性が高い。

チームのカレンダーを作り、柔軟なスケジュールに関する情報を追加しよう。そうすれば全員が、いつチームのメンバーがオフィスから離れているのかや、従来の方法で連絡が取れないのかを認識できる。また、各チームメンバーが好むコミュニケーション方法も共有すること。従業員をクロストレーニング(2種類以上のことを練習する訓練)させておけば、重要な仕事を常に網羅し、いつでも事業が円滑に継続するようにすることができる。

翻訳・編集=出田静

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