ウーバーはサンフランシスコの顧客宛てに送ったメールで、11月17日までにウーバー・モーメンツの利用が可能になると述べた。講座には75ドルで中華料理の点心の作り方が学べるものや、55ドルでナイジェリア料理が学べるコースが用意されている。
ウーバーの広報担当は「当社は常に、ウーバーイーツに新たな体験を盛り込もうとしている」と述べた。今回のサンフランシスコでの実験は1カ月限定のものだが、ウーバーの新たな展開として注目される。
ホームシェアリングのエアビーアンドビーは3年前から、新たなメニューの「エクスペリエンス」で、旅先の体験の販売を開始した。このサービスは既に世界1000都市以上に拡大し、掲載アクティビティ数は4万件を超えている。
一方で、トリップ・アドバイザー傘下のViatorも、料理教室の提供を開始している。ウーバー・モーメンツは、当面の間、料理関連のアクティビティに特化したものになる見通しだ。
今回の動きから、ウーバーが配車以外の領域に注力することが伺える。今年9月にウーバーCEOのダラ・コスロシャヒは、将来的にウーバーの配車アプリにウーバーイーツなどの新サービスを統合していくと述べた。
「当社は人々の日常のオペレーティングシステムとしてのポジションを目指す」と、コスロシャヒは宣言し、生鮮食品の配送サービスの開始をほのめかしていた。しかし、今回のモーメンツの始動で、ウーバーが今後、エクスペリエンスやイベントに注力する可能性が浮上した。