運動が苦手だった少年がプロダンサーへ、s**t kingzの個性と才能に注目せよ

s**t kingzのNOPPO、Oguri、shoji、kazuki

s**t kingzのNOPPO、Oguri、shoji、kazuki

今年7月に放送されたTBS「音楽の日」で、サザンオールスターズの「太陽は罪な奴」をダンスパフォーマンスのみで披露し、一躍話題となった4人組のパフォーマンスチームs**t kingz(シットキングス)。シットキングスは、アメリカ最大級のダンスコンテストで2010年、11年と2年連続優勝したのを皮切りに、エルメスのファッションショーでパフォーマンスを披露、アーティストやCMの振り付けと、その活躍は多岐に渡り、世界から注目を浴びている。

シットキングスの結成は2007年。もともと別々に活動していたメンバーが「コンテストで勝つためではなく、楽しく、衝撃的なショーがしたい」という考えのもと、kazukiがshoji、NOPPO、Oguriに声をかけ結成された。ダンスが全員上手いという共通項こそあったのもの、各自異なったダンスを志向していた。ただ、kazukiには「4人のメンバーが揃えばヤバいショーができるという確信があった」という。

公式ユーチューブチャンネルにアップされた「スーダラ節 BUSINESS FISH」ではコミカルなダンスを披露する。



うってかわり「 ORBIS × s**t kingz " Men’s Skincare Mr. / Harmony and Identity」ではクールな表現をする。このダンスの幅、それを支える4人の個性、そして誰もが思う才能やセンスと努力に迫ってみたい。



算数の塾を辞めるためにはじめたダンス

4人のメンバーのダンスをはじめた経緯もバラバラだ。いまでこそスポーツクラブや街なかに、キッズダンススクールを見かけることも珍しくない。しかし、兄の影響でダンスを習いたかったkazukiの家の近所にはダンススクールがなかった。そこで、小学校5年生のときに、近所の公民館にダンス講師を招き、手作りのダンスサークルが開かれた。

「でも、6年生にならないとサークルに入れなくて、1年間は見学だけだったんです。6年生になってはじめたら、1年間見ていたおかげか、まわりから『すごいセンス』と言われるほど、初めから上手く踊ることができました」(kazuki)


kazuki
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文=本多カツヒロ 写真=小田駿一

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