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Elizabeth Rushe

Photo by Aisyaqilumaranas / Shutterstock.com

「都会の真ん中で、農作物を栽培・収穫して消費者に提供したい。私たちの農法なら、順応性があり、持続可能で、地球に有益であると同時に、ロンドンのような都会に住む人々のニーズと要望に応えられると確信している」

ヴァーティカル・ファーミング(垂直農法)のスタートアップ「インファーム(Infarm)」の共同創業者オスナット・ミカエリ(Osnat Michaeli)はロンドン滞在中の2019年10月、筆者の電話取材に対してそう語った。インファームとイギリスのスーパーマーケットチェーン「マークス&スペンサー(Marks & Spencer:M&S)」との新たな提携について語ってのことだ。

M&Sはイギリス市民に愛されている小売店で、創業は134年前という老舗だ。質の高い衣類や食器などの日用品・食料品を取り扱っていることで知られている。

インファームが垂直農法で行なう水耕栽培は、ロンドン中心部にあるM&Sの少なくとも6店舗で、年内に始まる予定だ。それに先駆け、9月はじめには105年の歴史を持つM&Sクラパム・ジャンクション店で事業が始まっている。同店はこれを機に食料品専門店に生まれ変わった。

以降、同店の買い物客は新鮮なハーブを購入できるようになった。イタリアンバジルやグリークバジル(別名:ボンサイバジル)、ボルドーバジル(赤い葉のバジル)、ミント、カーリーパセリ、マウンテンコリアンダーなどのハーブが、鮮度を維持するために根が付いた状態で売られているのだ。

インファームは、提携を始める最初の地としてロンドンを選んだ。その理由としてミカエリは、ロンドンは都市に住む人々が今後10年間で直面する、持続可能性をめぐる課題の多くを象徴する場所だからだと米Forbesに語った。

インファームの水耕栽培用モジュラーはクラウドを通じて接続されており、インファームのセントラル・ファーミング・プラットフォームを通して遠隔操作されている。ミカエリはそのプラットフォームを「クラウドのなかの私たちのファーマー」と呼ぶ。

2週間に1度、専用スタッフの「インファーマー」が店舗にあるモジュラーを訪れ、成長した農作物を収穫・包装するとともに、新たな苗を設置する。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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