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ダンスの力で世界から貧困や飢餓をなくしたい──EXILE ÜSAの信念は、国連を動かし、その活動の成果は世界各地で芽吹きつつある。そのÜSAが、ファッション業界の環境問題に率先して取り組むG-Star RAWの魅力と、自身が描くライフプランについて話してくれた。


ÜSAが考えるG-Star RAWの真の価値

 EXILEを国民的ダンスパーフォーマンスチームに育てた立役者のひとりÜSAと、近年、ファッション業界を席巻しているグローバルデニムブランド、G-Star RAWとの付き合いは長い。

「1990年代に僕らがまだストリートでパフォーマンスをしていたころに衣装として着用していました。G-Star RAWは誕生して間もないブランドでしたが、立体裁断のジーンズはすごく動きやすくて、シルエットもかっこいいので、ダンスがとても映えるのです。僕のお気に入りのブランドの一つです」

オランダ発祥のG-Star RAWは、イノベーションを地球の進化のプロセスと定義し、従来のデニム業界とは異なるアプローチで斬新なコレクションを次々と発表してきた。サステナビリティを推進し、素材選びからデザイン、生産背景に至るまで、あらゆる点で未来を生きる人々のために環境に配慮した設計を極限まで追求しようとしている。こうして生まれたデニム製品は、もはやアートの領域だと評価されることもある。ダンスの可能性を追い求め、ダンスで社会に貢献しようと世界中を旅するÜSAとはフィロソフィーの部分でも共鳴し合う。

「アジアやアフリカなどの国を旅すると、大自然のなかで踊ることが多いのです。そこで村の人と一緒に踊ると、とても気持ちがいい。僕ら人間は自然の一部にしか過ぎないということを感じるし、食べる物も着る物も、すべてが自然の恵みだと改めて気づかされます。オーガニックだったり、エコだったり、地球に優しい暮らしをしようとマインドも変わりました。身につけていてポジティブになれるG-Star RAWのデニムは旅に連れて行きたいアイテムです」

ダンスで世界から貧困をなくす

ÜSAは、ダンスを通じて世界から貧困や飢餓を減らしたいという思いから06年に「DANCEARTH」プロジェクトを始動。これまでに世界16カ国を巡り、子どもたちとコミュニケートし、現在も世界平和のために自分に何ができるかを自らに問い続けている。10年以上の歳月のなかには想像を絶する困難もあったはずだ。それでも決して諦めることなく、この途方もない夢を追い続け、着実に前進させている。こうした決意はなぜ生まれたのだろうか。

「ダンスが大好きなので、世界中で流れるビートをすべて乗りこなしてみたいという好奇心が旅の出発点でした。サーファーが最高の波を求めてサーフトリップする感覚と似ているかもしれません。もうひとつ、ダンスには不思議な魅力があります。踊りを通して世界中の人々が仲良くなれる。それを証明したいという気持ちもありました」

キューバ、ブラジル、セネガル……。実際、旅に出ると、たくさんのハッピーな出会いがあった。その一方で目を覆いたくなるような開発途上国の現実を知ったという。



「インドのある村に訪れたとき、身分制度の過酷さを知ってショックを受けました。カースト制度はずいぶん前に廃止されているのに、田舎のほうに行くと、まだ身分差別が色濃く残っていました。物乞いの子どもは、物乞いとして生きていくしか方法がないという実態があったのです。彼らは夢をもつことも、世界に平和が存在することも知らない。それどころか、児童労働を強要されたり、臓器を売ったりして、生活費を受け取っているのです。児童労働を撲滅するひとつの手段は、現実を多くの人に知ってもらうことです。もうひとつ大事なのは、G-Star RAWが途上国の職人の自立を促しているように、貧しい子どもたちが独り立ちできるように支援することです」

この過酷な現実を目の当たりにしたとき、当初は何の力にもなれない自分の無力さを痛感したという。しかし、胸が締め付けられるような悲しい気持ちが心の中から消え去ることはなかった。

「僕にできるのはダンスだけ。まず、自分が愛するダンスの力を信じてみようと考えました。例えば、物乞いの子どもたちが大勢集まって、ストリートダンスチームを結成したら、どんなことが起こるだろうか。路上でヒップホップを踊って、周囲の注目を集めてそれが収入につながれば、いまより絶対ハッピーな未来が訪れると思ったのです。それは本当に小さなことで、限られた効果しかないかもしれません。でも、僕はそれをどうしても実現したかった。そこで、友人の高橋歩さんを初め、数人の仲間たちと協力しながら、インドの貧しい子どもたちが無料で通える学校を創りました。実際に僕もダンスの先生としてヒップホップを教えに行ったり、現地で教えられるインド人のダンサーを探してきました。しばらくすると、その学校にたくさんの子どもたちが集まってきて、日本の子どもたちと同じように、みんなが嬉しそうに学び、ダンスを楽しんでいる光景を目にしました。みんなが笑顔で輝いていた。もしかすると、僕の自己満足で始めた活動かもしれません。でも、現在もその学校が存続しているのは、本当に嬉しい限りです」

ÜSAの社会貢献活動はこれだけに止まらない。15年に国連で採択されたSDGsを推進する動きは日本でも急激に高まっているが、ÜSAは、その前身であるMDGsの時代からコミットし、世界中の貧しい国を訪れ、子どもたちと触れ合っている。多岐に渡る活動には、国連も敬意を示しているほどだ。

世界の子どもたちをつなぐ、“ダンス語”

「SDGsが達成されれば、ワールドピースが実現されると信じています。最近の僕は、もし、子どもたちがリアルな世界でさまざまな国に友達ができたら、世界平和の近道になるのではないかと考えるようになりました。極端な話ですが、例えば、友達が住んでいる国と戦争したいなんて誰も思いませんよね。むしろ、何とか紛争を防ぎたい、友達を救いたいといった感情が、争いを解決する社会運動に発展するかもしれません。そのためには、SDGsのゴールにもあるパートナーシップが大切だと思う。例えば、G-Star RAWもファッション業界がクリーンになることを願い、自社で開発したノウハウを惜しみなく競合ブランドに伝えていますよね。自らの利益よりも、まず地球の未来を考えるのが世界のトレンドになってきていると感じています」



アイデアが浮かんだ後のÜSAの行動は早い。そして発想も非常にユニークだ。

「世界には言葉の壁、文化の違いがありますが、ダンスにはそういう障壁を打ち破る力があります。僕は、世界の子どもたちみんながつながるためにダンスを言語化しようと考えました。国連WFP(国連世界食糧計画)の『飢餓をなくす』ことを目指す活動でホンジュラスを視察したときのことです。村の子どもたちに、『みんなにとってのおいしいって何?』と、食事をするように手を口に当ててジェスチャーしてみたのです。僕が身体を少し動かすと、今度はみんなが嬉しそうに自分なりのおいしさを体で表現してくれた。言葉は通じなくても、心を通わせることは可能なのです。まずは、“ダンス語”をどんどん増やしていくのが目標です。自分のスキルもすべて伝えるつもりです。100言語が達成されたら、世界の子どもたちを一同に集め、“ダンス語”でつなぐプロジェクトの採用を国連にプレゼンテーションするつもりです(笑)」

周知の通り、ÜSAは日本でも数多くの社会貢献活動を行っている。最近は、特に農作業に関心をもっているそうだ。

「自給自足は、日本社会の課題ですよね。最近、“オドル野菜”というプロジェクトを始めました。ソーラーパネルで充電したスピーカーを畑に常設し、みんなが一列に並んで、音楽に合わせてダンスをしながら種まきします。平安時代に書かれた『栄花物語』の田楽からインスピレーションを受けました。豊作を願いながら、単純な農作業を楽しくするというコンセプトです。収穫のときにもう一度みんなが集まるという楽しみもあります。農業をさらにおしゃれに、楽しくするには、スタイリッシュで動きやすい服が必要です。G-Star RAWがそういうデニム製品をつくってくれたら最高に気分が上がりますね(笑)」


EXILE ÜSA◎1977年生まれ、神奈川県出身。ボーカル&ダンスユニット“EXILE”の元パフォーマー。2001年よりEXILEとして活動を開始。『劇団EXILE』の公演や、映画に出演。「DANCEのRoots」を追求し、2006年キューバの旅をきっかけに世界中をダンスでつなぐプロジェクト「DANCEARTH」を始める。現在は映画、DVD、書籍、絵本、そして日本の祭りを巡る「DANCE EARTH JAPAN」などさまざまな“ダンス”活動を展開中。15年、EXILEのパフォーマーを引退。18年より国連WFPサポーターとしても活動中。
 

ジャケット30yr Ladson Jacket  ¥60,000、デニムパンツ 30yr New York Raw Type C Tapered ¥42,000、BRISTUM 1PKT SLIM SHIRT L/S  ¥12,000、タイAELER TIE  ¥6,000
*表記はすべて税別



30 Year Ladson Jacket
G-Star RAWの30周年を記念してデザインされたモデル。1990年代の初めに当時デザイナーだったピエール・モーリセット(Pierre Morisset)が描いたスケッチを復元したスタイル。ウエストと袖口にレザーの縁取りを入れた、ワークウェアとウェスタンのイメージを融合させたハイブリッドスタイル。



30 Year New York Raw Type C Tapered Jeans
同じく30周年アニバーサリーコレクション。大きすぎる服と小さすぎる服を身につけてコメディを演じたチャーリー・チャップリンの衣装をベースにしたジーンズ。2009年のニューヨークファッションウィークで発表されたType Cをベースにしている。


G-Star RAW
https://www.g-star.com/ja_jp

Promoted by G-Star RAW / text by Hiroshi Shinohara / photographs by Masahiro Miki / styling by Tomohiro Saito / hair&make-up by Takuya Furumoto / edit by Akio Takashiro

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