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Aksabir / Shutterstock.com

中国はこのほど、世界の富裕層上位10%に入る人の数において初めて米国を抜き、首位に立った。米国で現在、世界の富裕層上位10%に属する人の数は9900万人ほどだが、中国は1億人ほどだ。また加えて、中国はミリオネア(100万ドル/約1億1000万円以上の資産を有する人)の数において日本を抜き、世界2位の座を射止めた。

これらのデータは、スイス金融大手のクレディ・スイスが今月発行した、世界の富に関する年次報告書によるものだ。同報告書では、世界の資産について包括的レビューを提供している。

世界の成人ミリオネアの数は、現在約4680万人だ。中でも中国は過去9年間で爆発的な成長を遂げ、2019年現在は約440万人だ。

地域別で見たミリオネアの数は、アフリカが約17万1000人、ラテンアメリカが約67万3000人、インドが約75万9000人、アジア太平洋地域が約750万5000人、欧州が約1329万人、北米が約1994万6000人だ。

超富裕層が所有する世界の富は、その数と不釣り合いなほど多く、近年の動向をそのまま維持している。成人人口のうち、保有資産額順に並べたときに下半分に入る層の資産は、世界の資産総額の1%にも満たない。

収入格差がこれほど高い理由の一つとして、株式市場に投資している米国人がわずか半分ほどしかいないことが挙げられる。株価は2000年代後半に発生したグレートリセッション(大不況)以降上昇し、株式市場に多額の投資をしていた人を中心としてその恩恵を得ている。

同報告書は「2010年以降、(米国での不平等に)支配的影響力を及ぼしていたのは株価の上昇で、これによって富裕層上位1%のシェアが増加し、中間グループの相対的資産が減少した。収入の停滞による中間グループの貯蓄の低下も、2007年から13年におけるこのグループの資産減少の原因となった」と述べている。

不平等の測定に最も一般的に用いられているものとして、ジニ係数がある。ジニ係数は、全ての人が同額の富を持つ完全に平等な状態を0で、1人の人が世界の富を全て独占している完全に不平等な状態を1で表すものだ。

同報告書によると、ジニ係数に基づき所得の不均衡が大きい上位10カ国は次の通りだ。(かっこ内数字はジニ係数)

1位 オランダ(0.902)
2位 ロシア(0.879)
3位 スウェーデン(0.867)
4位 米国(0.852)
5位 ブラジル(0.849)
6位 ウクライナ(0.847)
7位 タイ(0.846)
8位 デンマーク(0.838)
9位 フィリピン(0.837)
10位 サウジアラビア(0.834)

翻訳・編集=出田静

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