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クラッシュ・オブ・クラン(Sharaf Maksumov / shutterstock.com)

中国のテンセントは先日、「クラッシュ・オブ・クラン」や「クラッシュ・ロワイヤル」で知られるフィンランドのゲーム会社、スーパーセルの株式の過半数を取得し、支配権を得た。

テンセントは2016年6月、同社を中心としたコンソーシアムにより、スーパーセルの株式の81.4%を買収していた。当時のスーパーセルの企業価値は102億ドル(約1.1兆円)とされた。

テンセントは10月21日、追加で4000万ドルを支払い、コンソーシアムにおける同社の持ち分をこれまでの50%から51.2%に引き上げた。2010年に設立のスーパーセルは、クラッシュ・オブ・クランなどの人気モバイルゲームの開発元だ。アプリ調査企業Sensor Towerのデータで、同ゲームの2018年の1日あたりの売上は150万ドルに達していた。

ただし、2015年のピーク時の1日の売上は550万ドルで、ここ数年は減少が続いていた。2018年のスーパーセルの売上は16億ドルで、営業利益は6億3500万ドルだった。

テンセントは近年、大手モバイルゲーム企業の買収に意欲を燃やしており、今回のスーパーセルの過半数取得は、今後のさらなる統合への準備と捉えられる。テンセントの「王者栄耀(Honor of Kings)」の売上はニールセンのSuperDataによると、推定13億ドルに達している。

同社は世界的ブームの「フォートナイト」の開発元のエピックゲームズの株式の48%を保有している。フォートナイトの2018年の売上は24億ドルとされている。テンセントはさらに、フォートナイトの競合の「PUBG」開発元の韓国のBlueholeが結成した企業連合KRAFTONの少数株主でもある。

テンセントは「アサシン クリード」の開発元のユービーアイソフトと、「コール オブ デューティ」開発元のアクティビジョン・ブリザードの株式の5%も保有している。また、「リーグ・オブ・レジェンズ」で知られるライアットゲームズの全株式をテンセントは保有している。

編集=上田裕資

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