4度のMVPに輝いているジェームズの年収は約9200万ドル(約100億円)となり、今年のランキングで6年連続の首位となった。これは現役バスケ選手の年収としては史上最高額だ。ジェームズにつく最大のスポンサーはナイキで、同社はオレゴン州ビーバートンの本社キャンパスにジェームズの名を冠した新たな研究施設を設置する予定だ。同社は先月、ジェームズの最新シグネチャーモデルであるスニーカー「レブロン17」を発売した。
ジェームズは今年、リモワとウォルマートの2社と新たにスポンサー契約を結んだ。また、新興デジタルメディア会社アンインタラプテッド(Uninterrupted)とプロダクション会社スプリングヒル・エンターテインメント(SpringHill Entertainment)を所有している。後者はマイケル・ジョーダンが出演した『スペース・ジャム』(1996年)の続編をワーナー・ブラザースと共同で製作しており、同作は2021年に公開予定だ。ジェームズの今季のコート外での収入は推定5500万ドル(約60億円)に上る。
NBAが中国で巻き起こした騒動をめぐるジェームズのコメントは、香港の政情不安が続く中、NBA関係者らが微妙な立場に立たされていることを露呈した。通算74度目となる今シーズンが22日に開幕したNBAは最近、ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネジャー(GM)、ダリル・モリーがツイートで香港の民主派デモに対する支持を表明したことで騒動に見舞われた。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーはモリーが持つ表現の自由の権利を擁護。一方でジェームズを含む一部選手らはモリーのツイートを支持しなかった。ジェームズはモリーについて「誤解していた、あるいは勉強不足だった」と指摘。ロケッツのジェームズ・ハーデンも「僕たちは中国が大好きだ」と語った。これらのコメントは物議を醸し、NBAの中でもメディア対応に長けた両選手としては珍しい失態となった。