最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

デーヴァキー・ラジ(左)とレベッカ・カンター(右)

自動日焼け止めマシンから食料問題まで、独自の目線で世界を変えていく。2018年11月にForbes US版が発表した30 UNDER 30から、女性起業家や業界の牽引者をピックアップして紹介する。


デーヴァキー・ラジ(29)CrowdAI創業者 SCIENCE

「もっと物事が早く動く場にいたかったからアカデミックではない道を選んだの」。AIで衛星画像を学習し、工業用建築物から自然災害まで、あらゆる物を含む地図を迅速に作成するCrowdAIの創業者、デーヴァキー・ラジは遺伝学者の父がいるアカデミックな家庭に生まれた。オックスフォード大で統計学の修士号を取得したが、アカデミアの世界のペースが遅いことにしびれを切らし、グーグルに入社。太陽光エネルギーを導入するのに適した地域を決める衛星画像分析のプロジェクトなどを手がけた。CrowdAIはYコンビネーターなどから260万ドルの資金調達をし、カリフォルニア州の山火事や、ハリケーン・ハービーの被害地図の作成にも使用された。

レベッカ・カンター(27)Imbellus創業者 EDUCATION

単純に学生の知識量を測るのではなく、思考方法や問題解決能力を計測することに焦点を当てたシミュレーションベースの評価方法を構築し、20カ国以上で展開しているエドテック企業Imbellus。創業者のレベッカ・カンターはハーバード大をわずか2年間で中退して起業している。アメリカの教育システムに対して彼女自身が感じていた違和感を基に適性試験を最適化することをゴールに掲げ、従来型のSATのような大学入試試験を代替したいと考えているという。「学校の教育は、学習することへの意欲を殺してしまっているように感じた」「事業が成功すれば、高校ではより実践的で学生が興味を持てるような授業をできるようになるはずだ」と語る。

ナディア・マスリ(28)Perksy創業者 MARKETING & ADVERTISING

シリアとウクライナの移民の両親を持つナディアは、ハーバード大のマーケティングの授業で、ブランドが若年層の顧客を理解するのにどれだけ苦労しているかを実感。その経験を元に、2018年に市場調査モバイルアプリPerksyをローンチする。ミレニアル世代やZ世代を対象に、ポップなイラストやゲーム要素を盛り込んだ同アプリは、ユーザーが質問に答えることでポイントを獲得し、そのポイントを現金やクーポンに変えることができるシステムを取っている。アンケートの結果を即座に見ることができるのに加え、完答率は85パーセントと、マーケットリサーチャーが調査する場合の一般的な完答率の1〜3パーセントと比較して圧倒的に高い。同サービスのクライアントには大手飲料メーカーのペプシコなどがいる。

翻訳・構成=瀧口友里奈 編集=スティーブン・バートーニ、アレクサンドラ・ウィルソン 写真=ジャメル・トッピン

VOL.53

Forbes US版が選ぶ世界を変えるUNDER30の女性...

VOL.55

課題をチャンスに変えるアフリカのUNDER30|前編

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