今こそ検討すべき「ポートフォリオ型」キャリアとは

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あなたはポートフォリオ型キャリアに向いている?

ポートフォリオ型キャリアに魅力を感じるタイプの人がいる。ベストセラーとなった『Refuse to Choose(選ぶことを拒否する)』の著者であるバーバラ・シェアは、そうした人を「スキャナー」と呼ぶ。スキャナーの最も基本的な特徴の一つは、互いに関係のない多くのものに対する強い好奇心だ。スキャナーは何にでも興味を持つ。

またこのタイプの人を指す別の表現として、教育学や心理学で使われる「マルチポテンシャライト」がある。これは複数の異なる分野で優れた能力を持っていたり成功したいと思っていたりする人のことで、特に知的・芸術的な好奇心が強い人を指す。

自分がポートフォリオ型キャリアに向いているかどうかを知るには、まず以下の質問に答えてみよう。

・将来のキャリアを決めるにあたり、複数ある選択肢のうちの一つに決められずに迷っている?
・プロジェクトやビジネスに関するアイデアが一度にたくさん頭に浮かぶことがよくある?
・一つのものやキャリアにしばらく没頭できるが、すぐに別のものに気持ちが移ってしまう?
・一つのキャリアや業界に留まり、一生をかけて出世の階段を上っていく人生は全く想像できない?

これらの質問に一つでも「イエス」と答えたなら、あなたが求める自主性や多様性がポートフォリオ型キャリアによって得られる可能性があるかを考慮する価値がある。

仕事をめぐる環境が変化を続ける今、一つのものだけに特化するのは危険だ。また、一つの仕事から人として必要な満足感を全て得ようとするのも難しい。複数のスキルを組み合わせながらいくつかのキャリアパスを追求することは、より大きな安定につながる上、アジャイル(敏捷)でい続けるための優れた方法でもある。型破りだと感じる人もいるだろうが、自分の思い通りのキャリアを形成できるメリットを見出す人が増えるにつれ、このような働き方は今後一般化していくだろう。実際のところ、自分のキャリアは自分で作るべきものなのだ。

編集=遠藤宗生

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