「地図アプリ」の覇権をめぐるグーグルとアップルの戦い

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グーグルはグーグルマップのアンドロイド版に以前から実装されていた、事故や渋滞などの情報をシェアする機能をiOS版でも利用可能にする。

グーグルマップの報告機能は、アンドロイド版では今年の初めから実装されていた。iOS版のユーザーも、先日からアプリ経由で道路状況に関するレポートをシェアし、より正確な情報をリアルタイムで共有することが可能になった。

グーグルによると、報告機能はアンドロイドユーザーに好評だったという。グーグル傘下のナビゲーションアプリ「Waze」には、類似した機能が数年前から実装されていた。

車のドライバーらは、道路上の障害物や故障車両、レーンの閉鎖や道路工事などを報告できる。レポートを送る場合は、画面下のドロワー内のメニューから「報告を追加する(Add a report)」を選択する。

グーグルマップは、かつてiOSユーザーの間でもデフォルトの地図アプリだったが、アップルが自社の地図アプリ「マップ」の改善を進める中で、その覇権を脅かされている。

アップルのマップでは、最近のアップデートにより、予想到着時間をシェア可能になったが、これもWazeの機能で実現したものだ。アップルはまた、iOS 13で地図アプリにグーグルのストリートビューとそっくりな機能「Look Around」を追加した。

編集=上田裕資

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