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2019.10.22

従業員の問題解決を支援する上司になる4つのステップ

Gettyimages

良い上司を持つことは、仕事の成功と満足感を得るため必要なことだ。実際、大多数の労働者は、内定を受ける際には報告先の上司に好意が持てるかどうかが欠かせない要素だと述べているし、3分の2の人は、新しく上司になる人を尊敬できると思えない場合は内定を断るとさえ答えている。

動画講習を提供するリンクトイン・ラーニング(LinkedIn Learning)が2000人を超える従業員を対象に、従業員が上司に最も求める性質を調べたところによると、自分が直面する課題の解決を支援してくれる上司を求める人が非常に多く68%だった。その後続いたのが、時間を効果的に管理できる上司(44%)、決断力がある上司(41%)、共感性がある上司(38%)、同情心がある上司(36%)だ。

管理職は確実に、予期せぬ問題に対して従業員が創造的な解決策を思いつくよう力づける立場にある。従業員は上司から熱意にあふれた支援を受けると、仕事により熱意を感じるようになるだけでなく、そうしたスキルをチームの前進のため応用するようになる。

上司は、責任が増え続ける中で従業員の支援をすることが難しいと感じるかもしれない。そこで私はリーダーシップ専門家のマイク・フィジュオロに話を聞いた。フィジュオロは、一流企業の管理職らが従業員の課題解決を支援するため活用した4つのシンプルなプロセスを説明してくれた。

1. 従業員に根本原因を特定させる

「このステップを飛ばすことはできない」とフィジュオロ。「人々は、問題が何かを自分が分かっていて、いくつかの手短な質問に答えればすぐに解決策を見つけられると思っている。しかし、そうすれば問題が発生する」

従業員に、中核となる問題を文書にして定義するよう求め、その後で解決策や、解決策によって誰あるいは何が影響を受けるのか、何が足りないかを考える。

従業員に次のような質問を投げかけ、このプロセスを進めること。

・鍵となる関係者は誰か、その人たちの目標はそれぞれ何か
・問題を解決したかどうかを見極めるためにどのような測定基準を用いるか
・過去に同じような問題があったか
・この問題を解決すれば、パートナーやプロセスにはどのような影響があるか
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翻訳・編集=出田静

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