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ブランドを立ち上げて、ちょうど10年。HASUNAに共感してくださるお客様の中には、結婚指輪や婚約指輪として、HASUNAのリングを選んでくださる方々もたくさんいらっしゃいます。そういった方々は、いわゆる「ミレニアル世代」も多く、エシカルやサスティナブルといった概念をごく自然に、暮らしの中に取り込んでいます。

少子高齢化が進む日本では、ミレニアル世代はマイノリティと思われがちですが、世界に目を向ければ、総人口の約3割。2030年までには労働者人口の約75パーセントをミレニアル世代が占めると言われています。ミレニアル世代が消費の中心となれば、ブランドや企業がどのように社会へ貢献しているか、その経営哲学や理念によって示すことが重要となります。

日本には昔から「三方よし」という言葉もあるように、本来、エシカルやサスティナブルに内包されるような価値観、倫理観を重要視する文化はあったはずです。けれども西洋の資本主義を取り入れて経済を発展させていった過程で、いつの間にかその視点が欠落してしまった。

大量生産、大量消費の昭和の時代があり、それに対する疑念が広がり、行き詰まった平成の時代を経て、いま、令和の時代は、つくる人、使う人、誰もが幸せであり、ウェルビーイングを追求できること……そんな生き方、働き方が主流になっていくと思うのです。

私たちはもっと、自らのアイデンティティを語るべき

「誰もが幸せを追求できること」──。巡り巡って、いまの私にとって最大の関心事でもあります。どれほど資産に恵まれて、友人に囲まれていても、空虚感を抱え、幸せを感じられない人もいます。「私は私のままでいい」「ありのままの自分でも愛される」という実感を、自分で身につけていくことがとても大切です。

自分が心からワクワクして、楽しいことはなんだろう。愛情を感じられるような瞬間は、どんなときだろう。自分がいちばん自分でいられるのはどんなときだろう……と、自分自身を見つめ、愛で満たすような時間を持つこと、自分のアイデンティティを突き詰めて考えることが、私たちにはもっともっと必要なんじゃないか。そう思うのです。


白木がディレクターを務めるオンラインセレクトショップ『PIMLICO No.72』では現在、オーガニックハーブティー「WHITETREE」を購入した人に先着でMinimalのチョコレートをプレゼントするキャンペーンも行なっている。

それを実感したのは、昨年から今年にかけて三度訪れた、イスラエルでの出来事。現地でとある女性起業家の方とお話する機会がありました。彼女はビジネスもさることながら、その佇まいも自信に満ちあふれていて、とても素晴らしい方でした。そこで、こんな質問をしたのです。

「あなたは自身のキャリアを追求しながら、お子さんもいらっしゃって、聡明で美しく、すべてを持っていらっしゃるように感じる。どうしてそれほど謙虚でいられるのですか」と。すると彼女は、こう語るのです。「おそらく、あなた方はアイデンティティについて、もっとディスカッションするべきなのだ」と。

文=大矢幸世 写真=小田駿一

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