スマホの限界を超えてきた、グーグル「Pixel 4シリーズ」ハンズオン

グーグルから発売される「Pixel 4」「Pixel 4 XL」の進化したカメラなどハイライトとなる機能を試した


スマホに触れることなく操作できる「Motion Sense」など機能追加が控える

Pixel 4シリーズは、2020年春に基幹ソフトウェアのアップデートによる機能追加を予定している。

ひとつは「Motion Sense」と呼ばれる機能。スマートフォンのフロントカメラに向かって手をかざして、ジェスチャーを行うことによって、着信に応答したり、再生している楽曲の操作をしたり、端末の画面に触れることなくできるようになる。

例えば運転中や料理の支度をしている間など、スマートフォンの画面を操作するための集中力を他に傾けたい時にMotion Senseを使いこなせれば便利だ。あるいは全く新しいゲームやサービスのためのユーザーインターフェースとして発展することも考えられそうだ。なお、Motion Senseは海外で先にスタートして、日本では2020年春に予定されているアップデート後から使えるようになる。


Pixel 4の発表会で披露されたMotion Senseのデモの様子。Motion Senseを使えばスマホの画面に触れなくても、再生中の音楽の曲送りが手をかざして左右に動かすジェスチャー操作で可能になる

もうひとつのアップデートとして、AIアシスタントの「Gooleアシスタント」が一新される。Pixel 4のハードウェアとより密接に連携することにより、クラウドを介さなくても高度なAI処理がすばやく行えるようになるそうだ。こちらは詳しい情報が明らかになる機会を楽しみに待ちたい。

Pixel 4シリーズは機種ごとにストレージの容量が異なるモデルが用意され、GoogleストアではSIMフリー端末として10月24日に販売がスタートする。国内の大手通信キャリアではソフトバンクが取り扱いに名乗りを上げている。

Pixel 3シリーズやiPhoneを含めて、現在使っているスマートフォンからPixel 4シリーズへの“乗り換え”も、パッケージに同梱されているUSBケーブルを使えばとても簡単にできる。NTTドコモ、auの通信プランを使っているユーザーもSIMフリー版のPixel 4シリーズの買い換え・買い増しを検討してみても良いだろう。


新旧Pixel端末間のデータ・設定移行はとても簡単。iPhoneからのデータ転送にも対応している

PixelシリーズはグーグルのAndroid OSやソフトウェアの最新機能をいち早く体験できるスマートフォンであるが、最新モデルに触れてみて、その進化は「誰もが迷わず簡単に使えるスマホ」としての成熟を極めつつあることを実感した。

文・写真=山本 敦

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