飛躍を遂げたデザインとユーザー体験
10月24日に発売されるスマートフォンは5.7インチの「Pixel 4」と、6.3インチの「Pixel 4 XL」だ。どちらも高精細なHDR表示に対応する有機ELディスプレイを搭載する。画面のアスペクト比が19対9となり、2018年発売のPixel 3シリーズよりも本体が少し縦に長く、スリムなデザインになった。だから手のひらに心地よく収まる。大きめな6.3インチのPixel 4 XLも男性のユーザーであれば片手で持ちながら文字を入力することもさほど苦にならないだろう。動画や写真などビジュアル系コンテンツの視認性が高まることを考えれば女性のユーザーもPixel 4 XLを選ぶ価値があると思う。
左が6.3インチのPixel 4 XL、右が5.7インチのPixel 4。どちらのモデルにも3色のカラーバリエーションがある
Pixel 4シリーズが昨年に発売されたPixel 3シリーズから進化した点は数多くある。例えば生体認証システムが指紋認証からフロントカメラによる顔認証に変わったことや、ディスプレイの描画速度が向上したことなどが挙げられる。後者については端末設定から「スムーズディスプレイ」をオンにすると、画面の書き換えを通常値の60Hzから、最大90Hzまでの間でコンテンツに応じて自動調節を行う。この機能があることによって、グラフィックスに凝ったモバイルゲームコンテンツなどがスムーズに表示され、より快適にプレイできそうだ。
左は筆者が使っているPixel 3 XL。シングルレンズのカメラユニット、背面の指紋認証センサーなどが右のPixel 4 XLから大きく変わっている
左がPixel 3 XL、右がPixel 4 XL。フロント側もノッチ付きのフルディスプレイデザインが大きく変わった
そして最も大きな飛躍を遂げたのがメインカメラだ。標準と望遠、ふたつのレンズとそれぞれのイメージセンサーによって構成されるデュアルレンズ・カメラシステムを本体背面側に搭載した。これに伴い、背面側もシングルレンズカメラだったPixel 3シリーズから外観も大きく変わっている。カラーバリエーションにはホワイトとブラック、そして限定色のオレンジがある。どの色のモデルも側面フレームはブラックに塗装したアルミニウムとしており、引き締まった高級感のあるデザインに仕上がっている。
スクウェアデザインのカメラユニット。標準と望遠の組み合わせによるデュアルレンズを搭載している