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柳井正(Photo by Jun Sato/WireImage)

日本一の富豪として知られる柳井正は、ユニクロの親会社のファーストリテイリングが10月10日発表した好調な決算発表を受け、保有資産を約28億ドル増加させた。

ファーストリテイリングが10日発表した2019年8月期連結決算は、過去最高業績を3年連続で更新し、営業利益は前期比9.1%増の2576億円を記録した。ユニクロと低価格ラインのGUの売上が好調だった。

決算発表直後に株価は2.6%の上昇となり、18日までの数日でさらに8%の上昇を記録した。ファーストリテイリングの発行株式の44%を保有する柳井の保有資産は現在、316億ドル(約3.4兆円)になり、1週間前から28億ドルの上昇となった。

フォーブスが今年3月に発表した世界の富豪リストで、柳井は41位にランクインしていたが、現在は27位に浮上した。柳井はデルの創業者のマイケル・デルやラグジュアリーグループの「ケリング」創業者のフランソワ・ピノー(保有資産は各309億ドル)よりも上位となっている。

柳井は今年4月、日本一の富豪のポジションを孫正義から奪っていた。柳井と孫は長年、日本一の座を争ってきたが、その差は過去よりも広がった。ソフトバンク創業者の孫の保有資産は現在、191億ドルだが、3月から50億ドルの減少となった。背景にはソフトバンクによるウィーワークへの投資の失敗があげられる。

日本のギャップ(Gap)と称されるユニクロの2019年8月期の売上は213億ドル(2兆2905億円)に達し、世界3位の衣料品小売企業となった。ユニクロは2018年11月期に売上231億ドルを記録したスウェーデンのH&Mとの差を縮めている。

ファーストリテイリングの売上はH&Mに届かないものの、柳井の保有資産は1947年創業のH&M会長のステファン・パーソンを上回っている。パーソンの保有資産は190億ドルで、彼の3人の子供らもビリオネアだ。

世界トップの衣料品小売企業は、ザラ(ZARA)を運営するスペインのインディテックスで、年間売上は296億ドルに達している。インディテックス創業者のアマンシオ・オルテガの保有資産は704億ドルとされている。

柳井はユニクロが今後、リサイクルやサステナビリティに注力していくと決算発表の場で述べた。「現代はあらゆる企業や個人らが、サステナビリティを意識することを求められている」と彼は話した。

ファーストリテイリングの韓国での事業は、日本製品のボイコット運動の影響で、ダメージを受けた。同社CFOの岡﨑健は、韓国での状況が厳しいと述べ、今後もこの状況が継続する見通しを示した。JPモルガンのアナリストは、ユニクロの韓国での税引前利益が約40%の下落になると報告書で述べている。

現在70歳の柳井は今年9月、自身の後継者に女性を選ぶ可能性について言及し、メディアの注目を集めた。ブルームバーグの報道によると、柳井は会社のトップとなる人材には「女性のほうが向いている」と述べ、女性たちは「忍耐強く、細かな点に配慮し、美意識を備えている」と述べたという。

柳井には2人の息子がおり、彼らはファーストリテイリングの取締役を務めている。

編集=上田裕資

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