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──ボディグラムはすでにファッション通販サイト「ショップリスト」やユニクロアプリ内の「MySize CAMERA」に搭載されています。今後もさらに多くのECサイトに展開するつもりなのでしょうか。

ボディグラムはクローズなシステムではなく、オープンなエコシステムを目指しています。これからもより多くの発表をするつもりです。ZOZOの自動採寸技術はあくまで自社サービスのためのシステムですが、ボディグラムは複数の事業者に提供するエコシステムです。



──日本のファッションテックの現状をどのように捉えていますか?

大きな可能性を感じています。特にアーリーアダプターに属するファッション会社の多くは、社内にイノベーションやデジタルフォーメーションを専門とする部署を持っている。アパレルに関する顧客体験を進化させたい、オンラインとオフラインを統合させたシームレスな体験をつくりたいという意志が強く伝わってきます。

そうしたプレイヤーが育ってきたことで、日本のファッションテック業界のエコシステムは大きく進化しています。すでに複数の法人がボディグラムを使ってくれていますし、その流れは今後もさらに進むはず。彼らの動向をもっと理解し、きちんとサポートするために日本法人を立ち上げました。

──日本でも自動採寸を開発する企業は多数存在しています。競合企業をどのように捉えていますか。

競合企業が多いのは良いことです。たくさんの企業が注目しているということは、それだけ成熟する市場だということですから。むしろ競合がいない方が怖いくらいです。

そんな市場での勝利とは、「ナンバー1になること」以外には考えられません。ユーチューブの競合企業がパッと思いつきますか? 私たちが目指しているのは、そういう存在です。そのためには他社の真似ではなく、自社のゴールにフォーカスして、ひたすらプロダクトを改善することが大事。その積み重ねで取引先のお客様・企業にハッピーになってもらうことができれば、おのずと結果は出るでしょう。

──ZOZOをどう捉えていますか。最初の発表から方針転換はあったものの、スマートフォンのカメラによる撮影で体型を計測する「ZOZOSUIT」をすでに展開しており、乗るだけで足のサイズを3D計測する「ZOZOMAT」を今秋から冬にかけて出荷予定です。

彼らを競合だとは思っていません。ひとくちに身体採寸といっても、その手段は一つだけではありませんから。ZOZOはスーツやサイズの直接入力など複数のオプションで採寸しているので、将来的には新たなアプローチを取り入れることになるかもしれません。お互いにとって、自社のテクノロジーを補完する存在になる可能性もあるでしょうね。

ZOZOという会社のことは、とても素晴らしい会社だと思っています。彼らのメインは販売プラットフォームですが、子会社のZOZOテクノロジーズを筆頭に、技術に投資する力も十分にあります。短期間でたくさんのイノベーティブな発表をしていることからも、イノベーションを推奨するオープンな環境が整っているのでしょう。

文=フォーブス ジャパン編集部 人物写真=小田駿一

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