I write about success, leadership and communication.


ゲイツが「思考週間」に入るシーンでは、新しい本を入れたトートバッグを抱え、人里離れた小屋に向けて波止場を歩いていく様子が紹介されている。ゲイツは水辺が見える小さな机の前に座る。机の上にあるのは、ダイエットコーラとメモ帳、ペン、そして1冊の本だけだ。ゲイツはかつて、雑誌の記事は短い時間で読めるが、本は一度に少なくとも1時間確保することが必要だと語っていた。

「自分の頭に取り組ませることは限られた数だけ選ばなければいけない」とゲイツ。「自分が気にすべきものが何かを決めなければならない」。何に関心を傾けるかを決めると、ゲイツは自分をその話題に没頭させ、その議題に関するあらゆる側面について学ぶ。それに必要なのが難解な本を読むことであれば、それもいとわない。

シリーズ最後となる第3回では、ゲイツが自宅の巨大な図書室の中に立ち、少なくとも30冊の本を収蔵している一つの棚を指差す。そこにある本は全て、カナダのエネルギー科学者バーツラフ・スミルの著書だ。

ゲイツはスミルの本を読むことで、二酸化炭素の排出量を減らしつつ世界の電力需要を満たすクリーンエネルギーを作り出す方法について学ぼうとしている。著書の一部はゲイツにとっても非常に難解だ。ゲイツはまだ読み終わっていない1冊を棚から取り出し、「この本の自然な読者は1人未満かもしれない」と冗談を飛ばした。

ゲイツはリーダーたちに向け、成功の手掛かりとなるかもしれない重要な教訓を与えている。それは、どのような分野でも読書は成功に「絶対に」欠かせないものだという点だ。ゲイツはかつて米誌タイムのインタビューで次のように述べた。

「学びをやめるまでは、本当の意味で歳を取ることはない。全ての本は、私に新しい知識を授け、物事を違う角度から見る手助けをしてくれる。(中略)読書により、世界についての好奇心がたきつけられる。私のキャリアは、それにより前進してきたと思う」

編集=遠藤宗生

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