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Forbes JAPAN Web編集部 前編集長




──パーティやイベントにインフルエンサーを呼ぶことで本当にブランドへのエンゲージメントが上がるのでしょうか。クリエイティブ・プランナーとして、どのように考えますか。

おそらく、パーティのその時の瞬間最大風速的な感じで、話題になったり認知が上がったりするとは思います。ただ、きっともっとインフルエンサーを使った本質的なブランドの良さの伝え方もあると思います。今後は、世の中的にそういった方向へシフトしていってほしいなと思っています。

例えば昨年、カルティエがコンビニをオープンして話題になりました。日常的なコンビニをプレシャスな体験に置き換えるという企画で、面白いと話題になって、インフルエンサーの方々が遊びに来て、実際に購入にも結び付いていました。プレゼントではなく、自腹で買いたくなる。勝手に投稿したくなる。そんな企画だったんです。やはり、企画力が問われていますね。

──結局、本物のインフルエンサーとはいったいどんな方々なのでしょうか。

フォロワーが多い人がインフルエンサーだとは思っていません。例えばすごく未来を見据えている方や、多くの方の考え方に影響を与えている人や、クリエイターのような新しいものや価値を生み出している方がインフルエンサーなのかなと思っています。その人の性質、資質、性格、やっていること自体が重要なのではないでしょうか。

例えば、私がnoteをやり始めたり、noteの指南本を出版したことによって「私も始めた」という方がいるのであれば、noteに関してはインフルエンスしてるのかもしれません。

フォロワーが1000人いたとして、1000人全員が熱狂的に影響を受けているなら、それは本物のインフルエンサーだと思います。

──自身にとってのインフルエンサーを挙げてください。

今回一緒にアドバイザリーボードをつとめることになったアジャイルメディア・ネットワークのアンバサダーでnoteプロデューサーの徳力基彦さんや、今回共著を出版したコグレマサトさん、ガジェットなどを買って紹介しているユーチューバーのdrikin(ドリキン)さんこと青木剛一さん。

いずれも十数年前のブログブームの時に知り合い、インターネットの波の中で影響を受け合いながらともに生き抜いてきた方々です。当時、みんなでSkypeチャットを始めたんです。アメリカでできた新しいサービスやプラットフォームをチャットに投げて、「このサービスは面白そうだから登録しよう」とみんなで挑戦してきました。最新の情報を教えてくれたり、相談に乗ったりしてくれています。

「炎上狙い」ではなく、確実に影響を与える人

一般的に超有名というわけではありませんが、競争の激しいインターネットの世界で炎上狙いではなく、確実に業界に対してインフルエンスしてきた方々です。こういう方々に影響を受けてきたから、ブログやツイッターにも初期の頃から挑戦できたので、今の私があります。

ツイッターに関しては、ラッキーなことに「おすすめユーザー」に選ばれたことで、多くの方にフォローしていただき、私を知っていただくことができました。そこでいろんな方にツイッターのことを知ってほしいと思いツイッターの先生としてトークショーや雑誌に出たり、本を出版したりすることができました。

ツイッターは一時期、炎上やヘイトのイメージもありましたが、「もっと前向きに使ってほしい」というメッセージを出し続けました。今改めてツイッターは面白い言論空間ですよね。

──「インフルエンサー」という現象の今後について、どう見ていますか。

インフルエンサーはいつの間にか、「影響力のある人」という本来の意味から離れて、「モデル」や「タレント」のように肩書になっていくときが来るかもしれませんし、既にそういう形になってきているように思います。一方で、いっときの流行で終わってしまうのかもしれません。

それは今、インフルエンサーと言われている方々が今後どのような人生を生きていくかにかかっているのかなと思っています。インフルエンサーをめぐる環境がクリーンになって、本当の意味で多くの方にいい影響を与えることができて、憧れられるような人生、存在になっていくことができれば、インフルエンサーは職業名として定着していくのかもしれませんね。

インスタをやめ、noteに挑む。インターネット舞台に活動20周年「まつゆう*」の強さと葛藤

文=林亜季、写真=小田駿一

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