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2019.10.17

3カ月で約900万の動画を削除 ユーチューブが「健全化」に本気

世界で月間ログインユーザーが20億人、1日あたりの動画視聴時間は10億時間を超え、視聴回数は数十億回にのぼる。

ユーチューブは、日本を含む91カ国以上、80言語で展開している。日本では、6200万人のユーザーに加えて、10万人以上のチャンネル登録者を抱える日本のクリエーターが2300人いる。

Forbes JAPANは、9月25日発売の本誌で「WHO IS THE TRUE INFLUENCER?」(真のインフルエンサーとは何だ?)と銘打ち、8人の識者をアドバイザリーボードに迎え、トップインフルエンサー50人を初めて選出した。

トップインフルエンサーたちが舞台とする、ユーチューブ。いまや「ユーチューバー」は職業として人気だ。なぜここまでプラットフォームとして成功し続けているのか、担当者に話を聞いた。

━━ユーチューブとして大切にしていることはなんでしょうか。

ユーチューブの使命は、表現する場所をあらゆる人に提供し、その声を世界中に届けることです。その価値観は、表現の自由、情報にアクセスする自由、機会を得る自由、参加する自由の「4つの自由」に基づいています。

━━プラットフォーマーとして、健全化に向けてどのような取り組みをしてきたのでしょうか。

ユーチューブでは、安全で活気あるコミュニティを維持するためコミュニティガイドラインやユーチューブパートナープログラムのポリシーを定めています。例えば、暴力行為や嫌がらせ、悪意のある表現は禁止しています。

このコミュニティガイドラインやポリシーは、定期的に見直しを行っており、直近の1年半で30回のアップデートを行っています。

また、ユーチューブでは、人間とテクノロジーの組み合わせにより不適切なコンテンツを検知し、このガイドライン違反に対する措置を講じています。

実際に前四半期(2019年4~6月)では、テクノロジーと人間による検知で、約900万の動画を削除しました。そして、このうちの75%はユーザーが1度も閲覧しないうちに削除しています。
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文=井土亜梨沙

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