スティーブ・ウィン photo by Gettyimages

米ラスベガスのカジノ王、スティーブ・ウィン(Steve Wynn)は昨年2月、自身にまつわるセクハラ疑惑の報道を受け、「ウィン・リゾーツ」の会長およびCEO職を辞任した。ネバダ州のカジノを規制するネバダ・ゲーミング管理局(Nevada Gaming Board)」は10月14日、彼のカジノ業界の会員資格を停止する告訴状を提出した。

「ウィンは善良な人物とは呼び難く、誠実さや品位を欠いている」と管理局は述べている。

フォーブスの試算で31億ドル(約3370億円)を保有するビリオネアのウィンは、管理局によると、2018年に相次いだセクハラ報道により、ネバダ州やカジノ業界の信頼を傷つけたという。

23ページに及ぶ告訴状は、メディアが報道した複数のセクハラ事件にふれつつ、ウィンが数百万ドルを費やして事件を揉み消したことや、幹部らが事実の隠蔽を行ったことを指摘している。管理局はウィンのカジノ業界の会員資格を剥奪し、罰金を科そうとしている。

ウィンの弁護士はコメントを控えた。彼は以前に、これらの申し立てが事実ではないとしていた。告訴状には、ウィンの行いが品位を欠くもので、ネバダ州の評判を損なう結果を招いたと記述されている。

セクハラ報道を受けてウィンはウィン・リゾーツの経営から退いたが、報道は事実ではないと述べていた。辞任から2カ月後に彼は、ウィン・リゾーツの持ち株の全てを売却した。その後、ウィンは同社の従業員の調査に協力せず、幹部らに事実の隠蔽をさせたとして約5500万ドルの罰金を科されていた。

ペンシルバニア大学は建物に記載されたウィンの名前を削除し、彼に与えた名誉学位を取り消した。ラスベガスを代表するカジノホテルのベラージオやミラージュ、トレジャーアイランドは、ウィンによって建設されていた。

編集=上田裕資

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