ビジネス

2019.10.17

長友佑都が語った、スポーツビジネスの展望 「アスリートは競技への考え方を発信していくべき」

去年のチャンピォンズリーグに出場した際の長友佑都(C)Cuore Co.,Ltd

ラグビー日本代表が初のベスト8入り、バレーボール男子日本代表がW杯で4位を確定──いま、日本中が“スポーツ”に熱狂している。2020年は東京五輪が開催されることから、この盛り上がりがさらに加速していくことは間違いない。

政府も“スポーツ”には大きく注目しており、2015の時点で5.5兆円だったスポーツ産業の国内市場規模を20年までにほぼ倍増の10兆円、25年までに15兆円へと拡大させる目標を掲げている。

Forbes JAPANでは、来たる2020年の東京五輪に向けて盛り上がりを見せる“スポーツ”に焦点を当て、特集した『Forbes JAPAN12月号』を10月25日に発売する。また10月31日には、東京ミッドタウン日比谷 BASE Qホールで「Forbes JAPAN スポーツビジネスアワード」を開催する予定だ。

アスリートはどんどん発信していくべきだ

今回、Forbes JAPANが“スポーツ”を特集するにあたって掲げたキーワードが「新結合」。アスリートの能力やスポーツの楽しさと異なる分野を掛け合わせることで、新たなスポーツの価値を生み出す挑戦者たちを応援する。このコンセプトのもと、ワールドクラス賞、ローカルヒーロー賞、イノベーション賞、キャリアデザイン賞、テクノロジー賞という5つのカテゴリーから挑戦者たちを選出し、表彰する予定となっている。

この「新結合」という言葉を実際に体現しているスポーツ選手のひとりが、プロサッカー選手であり起業家の長友佑都だ。現在、彼はサッカー選手としてカタールW杯を目指しながら、サッカースクールのYNFA(横浜市中山町)と、ヘルスケア事業であるCuore(クオーレ)を仲間と共に展開している。直近ではCUORE ONEというジムと健康経営への展開と「FAT ADAPT(ファットアダプト)」という僕自身が実践した食事法を書籍の出版と自動献立レシピサービスの提供を開始した。
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構成=新國翔大

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