ビジネス

2019.10.15

「スモール・ジャイアンツ アワード」関東大会で明らかになった新しい価値「地方での連携力」

大賞に選出された協同商事 朝霧重治 代表取締役社長(写真右)とトロフィーを授与する内田研一 審査員長


フロンティアマイスター賞:三鷹光器(東京都三鷹市)


三鷹光器 中村勝重 代表取締役社長

1966年の創業以来、精密な宇宙観測機器や天文機器の開発を手がける測定、光学のトップランナー。培った技術を医療機器の開発に転用して、現在、脳神経外科向けの手術用顕微鏡では、北米で50%強のシェアを誇っている。宇宙技術を使って地球環境に貢献する事業も模索。中村勝重社長は「命を救いたい、見えない世界を見えるようにしたい」と抱負を語る。

グローバルニッチ賞:タカギセイコー(長野県中野市)


タカギセイコー 髙木一成 代表取締役社長

自社で設計、開発から製造、販売までを一貫して手がける眼科専門の医療機器メーカー。50年近く前から海外市場に進出し、現在は世界80カ国に自社製品を展開。欧州の大手競合メーカーとも対等に渡り合っている。ニッチな分野に特化することで、海外売上比率は約70%に達している。「ニッチを極めたい」と高木一成社長。

ゲームチェンジャー賞:木村技研(東京都世田谷区)


木村技研 木村朝映 代表取締役社長

法人向けに節水型トイレ自動洗浄装置の製造、販売、施工、賃貸を手がける。物販型ではなく、サービス型で運営し、節水による削減コストから収益を得る独自のビジネスモデルを展開。高速道路のサービスエリアや駅など大量に水を使用する公共の場所での導入が進んでいる。特許を300件以上所有している。

ローカルヒーロー賞:石坂産業(埼玉県入間郡三芳町)


石坂産業 石坂知子 専務取締役

産業廃棄物処理業者のイメージを一変させた業界の先駆者。徹底した分別と独自技術により、産業廃棄物の再資源化率98%を達成。社会の課題解決にも積極的に関わり、「サーキュラーエコノミー」をテーマに、里山保全などの活動にも注力している。



2020年1月には、関西・関東を除く地域で構成される第3ブロックの地方大会が行われる。さらに、各地方の代表を集めた全国大会を同時開催し、最終プレゼンテーションを受けて「Forbes JAPAN SMALL GIANTS AWARD 2019-2020」グランプリを発表する。


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文=Forbes JAPAN編集部 写真=大星直輝

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