そんな環境の変化によって、昨今モデルやインフルエンサーが自分の“好きなもの”を形にすべく、自身のファッションブランドを立ち上げるケースが増えてきている。例えば、モデルの鈴木えみ、元AKB48グループの小嶋陽菜などが有名だろう。
彼女たちはこれまでの経験を活かしながら、自分自身の手でファッションブランドを立ち上げているが、大多数の人にとってファッションブランドを立ち上げるのは至難の技。一般的にファッションブランドづくりのノウハウは知られていないため、工場探しや洋服の制作、物流、販売までを個人で行わなければならない。こうしたハードルの高さから、工場探しの時点で苦労してしまい、ファッションブランドの立ち上げを断念してしまう人も多くいる。
そうしたファッションブランドの立ち上げに関する課題を解決し、「自分のブランドを持ちたい」「自分で洋服をプロデュースしてみたい」と考えるインフルエンサー、クリエイターの支援をするスタートアップがpickiだ。
同社は独自の知見やノウハウを活かしたファッションD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)体制を構築し、ブランド立ち上げから、商品企画、生産、販売、物流までをトータルでプロデュースするサービス「picki(ピッキー)」を展開。5月にはサイバーエージェント・キャピタル、Coral Capital 、VOYAGE VENTURES、コルクから総額6000万円の資金調達も実施している。
インフルエンサーのオリジナルブランドの立ち上げ、次世代のファッションスターを誕生させるための仕組みづくりを展開しているpickiは、某恋愛リアリティ番組に出演中の中川ゆりを筆頭に、田島ひかる、佐々木ののか、Rinkarin、annaの人気インフルエンサーによる5つのファッションブランドを、10月15日から順次リリースしていくことを発表した。
また同社は今後、“ブランドメイクカンパニー”として成長し続けていくべく、The Breakthrough Company GOと資本業務提携を締結。pickiのコーポレートブランドおよび、pickiが展開する各ファッションブランドのブランド開発、商品開発において、協力関係を構築していく予定だという。