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今回、自身のファッションブランド「bpm150」を立ち上げた中川ゆりも、昔からファッションブランドを立ち上げてみたい思いは持っていたという。

「大学卒業する頃、内定を持っていたのがアパレル系の会社だったんです。その頃から、自分のブランドをやってみたい思いはあったのですが、当時「おしゃP(おしゃれプロデューサー)」が流行っていて、読者モデルの中で名前の知れた人がブランドを立ち上げていた。その中で、わざわざ下積みをして大企業の中でやるよりは、自分でブランドを立ち上げたいと思い、アパレル会社への就職は断念し、個人で活動することにしました。

その後、単発でTシャツやトレーナー、靴下をつくったりした中で、どのタイミングでブランドを立ち上げるか模索していたんです。それで“今”が一番いいタイミングだと思い、鈴木さんから声をかけてもらい、ブランドを立ち上げることにしました」(中川)

日頃、イベントのDJもやっている中川。本人曰く、数あるジャンルの中でもダブステップやトラップが好きとのことで、そうした音楽のBPMは大体140から150ほど。その心拍数と、新しい洋服を着たときの胸が高まる感覚を掛け合わせたいと思い、ブランド名が「bpm150」になったという。

「私自身DJをやっているので、つくった洋服は音楽が好きな人たちに着てほしい思いがありますし、私のインスタを見てもらったら分かるのですが好みの色が日本人にとっては癖が強い。決してカジュアルなものではないので、『どのカテゴリにしようか……』とずっと考えていたんです。従来のブランドのようにシーズンごとにテーマを決めてしまうと動きづらくなってしまう。その点、pickiさんは自分がつくりたいものをつくれて、カテゴリーを気にせずに自分の思いを具現化できる。それで一緒にやることにしました」(中川)

過去に中川は原宿系のアパレルショップで働いていた経験があり、その時から「似たようなカテゴリーで、似たような価格の洋服はたくさんある。『そのブランドだったから購入した』という思いはない。であれば、他で売ってないものをつくらないといけない」という思いがあったそうで、今回自身のブランド立ち上げるにあたって、「オリジナル性は強く意識した」と語る。



クリエイターの想いや世界観、彼らがディレクターを務めるファッションブランドの制作過程や魅力を紹介し、ファッションアイテムの販売も行うウェブサイトもオープンしているpicki。クリエイターのストーリーやブランド制作の裏側をコンテンツとして提供していくという。

「今後、リリースしていくブランドの洋服がどれくらい売れるのかは未知数です。もしかしたら売れないかもしれない。でも僕は最初はそれでもいいと思っています。共感軸のブランドをつくり、インフルエンサーやクリエイターの世界観、コンセプトに共感して洋服を買う。そういうカルチャーをつくっていきたいです。今回の5人だけでなく、強い思いを持った個人のインフルエンサーやクリエイターのブランド立ち上げを支援し続けていければと思います」(鈴木)

文=新國翔大 人物写真=小田駿一

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