アップル、廉価版iPhoneを「異例の発売スケジュール」で投入へ

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アップルが来年、従来の製品よりも安価な「iPhone SE 2」を発売するというニュースは既に報じられていたが、消費者がこの端末を手にするのは2020年の第1四半期になる見通しだ。

著名アナリストのミンチー・クオは最新レポートで、廉価版iPhoneとされるiPhone SE 2の発売が来年の第1四半期になると述べた。この端末はA13チップセットを搭載し、3ギガバイトのRAMを備えており、最近モデルのiPhone 11に匹敵するパフォーマンスを実現することも期待できる。

過去のアップル製品の発売スケジュールから考えて、筆者はiPhone SE 2のリリースが3月の中頃から下旬になると予測する。アップルは昨年3月、シカゴの学校で開催したイベントで、9.7インチサイズの新型iPadを発表し、教育現場での活用をアピールしていた。

仮に1月に新端末を発売した場合、クリスマスシーズンに最新モデルを購入した人々を怒らせてしまう可能性がある。3月でも従来の発売サイクルと比較するとかなり短いが、1月に発売するよりは、消費者の違和感は抑えられるはずだ。

しかし、SE 2についての最大の懸念は、この端末が多くの消費者が期待したほど、小さな端末ではない点だ。2016年に発売されたiPhone SEは価格の安さよりも、iPhone 6Sと同等の性能を4インチのコンパクトな筐体に詰め込んだ点が消費者に歓迎された。

だが、これまでのリーク情報を総合すると来年発売されるSE 2はPhone 8とほぼ同じ、4.7インチのサイズになりそうだ。「iPhone SEの復活」を楽しみにしていた古くからのアップルファンは、がっかりさせられることになりそうだ。

編集=上田裕資

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