Close RECOMMEND

ネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングス(Photo by Ernesto S. Ruscio / Getty Images)

ネットフリックスの株価はここ数カ月の間下落したが、10月16日の第3四半期決算発表の内容次第で、以前の勢いを取り戻せるかもしれない。

近年のテクノロジー株の強気相場を牽引したネットフリックスの株価は、7月中旬から30%以上の下落となり、現在は280ドル付近で取引されている。同社の第2四半期決算では、2011年以降で初めて米国の有料会員の減少が報告され、投資家らは失望した。

売上は前年比26%増だったが、前年の同期に発表した40%増と比べると大きく見劣りした。売上と会員数の増加スピードの低下は、ストリーミング分野の競争が激化していることを示している。

ネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングスは先月、今後はアップルやディズニーらの追い上げを受けて、「厳しい競争に直面する」と述べた。Disney+やApple TV+はネットフリックスよりも安い価格で、シェアを奪おうとしている。

一方で、同社の株価は10月3日、5%近くの上昇となった。これは、ゴールドマン・サックスのアナリストが「ネットフリックスは今後もストリーミング分野でトップの地位にあり続ける」との見通しを示したためだった。

アナリストの多くは、長期的な見通しとしてネットフリックスに対して前向きだ。ブルームバーグのデータで、同社の株式指標は「買い」が31、「ホールド」が10、「売り」が4となっている。

UBSのアナリストのEric Sheridanは先日、ネットフリックスの目標価格を420ドルから370ドルに引き下げたが、彼は依然として買い評価をつけている。ブラジルや英国での需要の弱さから、ここしばらくはボラタリティの高い状況が続くが、長期的には堅実な成長が見込まれるとSheridanは述べた。

ゴールドマン・サックスのHeath Terryも目標価格を360ドルに下げたが、会員数の上昇が見込まれるホリデーシーズンに向けて、魅力的なコンテンツが用意されていることを理由に、今後の業績が上向く可能性にふれた。

投資銀行パイパー・ジャフレーのMichael Olsonもコンテンツの強さについて語り、第3四半期の予告編動画の再生回数が、前四半期から17%の伸びになった点を指摘した。背景には、「ストレンジャー・シングス」のシリーズ3の好調ぶりがあるという。

ネットフリックスは目先の利益を犠牲にし、借り入れた資金をコンテンツ拡充に注いでいることで、一部のアナリストから「デットフリックス」(デットは借金の意味)という不名誉なあだ名で呼ばれている。しかし、クレディ・スイスのHunter Martinらは、この見方に反対する姿勢を示した。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい