コワーキングは自分に合っている? 考えるべき4つのこと

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ウィーワーク(WeWork)が予定していた新規株式公開(IPO)は批判と議論を巻き起こしたが、一方でこの騒動からはコワーキングスペースがただの一時的な流行ではないことも示された。本格的なオフィスを準備する経費と在宅勤務の差を埋めるコワーキングは、多くの人にとって生産性を向上させる環境となるだけでなく、ソロ起業家や小規模企業がネットワーキング(人脈作り)をする場にもなる。

しかし、コワーキングは誰にとっても効果的とは限らない。また、コワーキングスペースには多くの種類がある。コワーキングスペースの利用が大躍進につながる人がいる一方で、経費の無駄遣いになる人もいる。以下に、コワーキングを始める前に考えるべき4つのポイントを紹介する。

1. ニーズを満たせるか

コワーキングをすれば、制約や煩わしさ、経費、家具、公共料金やその他のコストを負うことなく、オフィススペースを持つメリットを全て享受することができる。会議室なども備えられ、自分は仕事に集中できる。

しかし、コワーキングスペースの環境が生産性を妨げてしまう可能性もある。自分で好きなように管理できる家の作業スペースに慣れている人ならなおさらだ。大声で電話をする人や、不快な音を出しながら食事をする人、昼休みのジム通い後にシャワーを浴びず戻る人と一緒に仕事をしなければならないかもしれない。扉が閉まる小さなオフィスがあったとしても、自分一人でいる時のように人は避けられない。

2. 費用が予算に合うか

コワーキングスペースの素晴らしい点は、予算に合わせて複数の選択肢があることだ。大半のコワーキングスペースには複数のプランがあり、個別の部屋や専用のデスク、先着順に使える共有デスクなどから選べる。

中には、1週間に1回や1カ月に数日といった頻度で共有デスクを使用するプランを用意しているところもある。これは、自宅勤務をしていて共有デスクを常に使用する予算がない人や、移動にあまり時間をかけたくない人に適したプランかもしれない。また、自分に合ったコワーキングスペースを見つけるまでの間、気軽にいろいろなスペースを試す良い方法でもある。

予算が厳しく、ウィーワークなどの高級コワーキングスペースを使う経済的余裕がない場合でも、探しさえすれば安価な選択肢は存在する。必要なのがデスクだけであれば、使わない設備に金を無駄にする意味はない。
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編集=遠藤宗生

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