ではこの10万ポイントとは具体的にはどういうもので、どうすればもらえるのだろう? これは、こうした記事を読む際にだまされないように注意すべき部分だ。こうしたブログや記事の多くはクレジットカード会社がスポンサーとなっており、読者がクレジットカードを契約することで紹介料金を受け取って多額の利益を得ている。
確かに入会ボーナスは素晴らしい内容で、米国では最大6万ポイント(多くの航空会社で長距離便ビジネスクラスに搭乗できるポイント数だ)をもらえることもある。しかし、クレジットカード会社に取り込まれた後はどうなるのだろう?
魅力的な特典があるため、利用者がクレジットカードをいったん契約した後にキャンセルすることはあまりない。とはいえ、一般的なポイント獲得ルールが1ドル/1ユーロ/1ポンド毎に1ポイントであることを考えると、入会ボーナスを使った後で夢の豪華フライトに乗るため必要なマイルを実際にためるまでには数年かかることもある。
上級クラスの席は数千ドル(数十万円)もするため、このためにポイントをためる価値があるというのは理解できる。しかし、こうした特典を頻繁に利用できると考えるのは現実的ではない。私もこの方法でポイントをためているが、「良い席」に搭乗するためそれよりもずっと頻繁にやっているのは、格安の正規料金を探すことだ。その方法を紹介しよう。
まず、日付や目的地、そして時には出発地の空港について非常に柔軟に考えなければならない。例えばビジネスクラスのフルフラットシートでロンドンとバンコクを往復する場合、通常料金は5000ドル(約54万円)にも上る。
移動時間を延ばしてもよいのであれば、サーチエンジンの設定をあれこれ変えて検索してみよう。ロンドンではなく、近郊都市を出発地とすればセール料金が適応されるかもしれない。
これにあたっては、「コツ」と呼べるようなものはない。自分でルートや日付をいじって安くなる組み合わせを見つけるか、あるいは別の人が見つけた情報を探すかだ。ただし、その格安運賃で誰かがチケットを購入すれば料金は上がってしまう。一度売れ切れてしまえば終わりだ。