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私は、5時間以下のフライトはエコノミークラスにするようにしている。短・中距離便の席をアップグレードしても、価格に見合った価値がないからだ。しかし長距離便でフルフラットシートに座ることができれば、時差ボケにならず、すっきりした気分で到着することができるため、価格が適正であればエコノミーよりも少し格上の席を予約するようにしている。

ロンドン発バンコク行きの便の話に戻るが、私は最近、カタール航空がオスロあるいはストックホルム発シンガポール行きのビジネスクラス「Qsuite」を往復たったの1760ドル(約19万円)で販売しているのを見つけた。Qsuiteは扉を完全に閉めてプライバシーを確保できるもので、これだけの料金を払う価値がある素晴らしい席だ。同一ルートの直行便エコノミーは1500ドル(約16万円)前後だろう。

ここで考えるべきは、時間と労力を割いて出発地を北欧に変更する価値があるかだ。ロンドンから北欧までの移動は短時間で済み、料金も40~70ドル(約4300~7500円)と安いことを考えると、私にとっては確実にその価値がある。ベッドが付いた自分のスイートルームの中で30時間近く過ごせることを考えれば、この追加のフライトを喜んで購入するだろう。

私はこうした柔軟性を持つことで、安価なファーストクラスやビジネスクラスのフライトを見つけている。直行便で時間を節約したい人がいることも理解できるが、目的地がどこであれ、主要なハブ空港からの格安の直行便を見つけられることはまれだ。

航空会社によって格安便が頻繁に設定される空港もある。スリランカのコロンボとネパールのカトマンズがその代表例だ。

私は今年、ドバイからシンガポールへのフライトを探していた。エミレーツのスイートの往復運賃は、なんと1万2000ドル(約130万円)だった。誰がこんな値段を払うのか理解に苦しむ額だ。私はその代わり、合計フライト時間を9時間延ばすことで、ファーストクラス往復便を1600ドル(約17万円)で予約できた。

私はこの便を予約するため、コロンボを出発地点とした。つまり、コロンボから旅を始めるために、150ドル(約1万6000円)かけてドバイからコロンボへと移動した。皮肉にも、ドバイへの復路では全く同じ飛行機のファーストクラスに搭乗することになった。

これは少しばからしいと思う人もいるかもしれない。しかし、残りの旅を非常に居心地が良い環境で過ごし、専任運転手の空港への出迎えなど一部の航空会社が提供する特典を考えれば、こうしたコストや時間はちっぽけなものだと思う人もいるだろう。

こうした素晴らしい運賃の例は多く存在するが、それが予定している発着地から運よく出ている場合はまれだ。それこそが、運賃をこれほど安くできる主な理由だ。

発着都市や日付を変えていけば、信じられないほど高額な運賃も手がとどく範囲に下がってくることがあるだろう。

編集=遠藤宗生

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