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宇宙旅行企業「ヴァージン・ギャラクティック」 Gettyimages

ボーイングは10月8日、英国のリチャード・ブランソンが設立した宇宙旅行企業「ヴァージン・ギャラクティック」に2000万ドル(約21億円)を出資すると宣言した。

ヴァージン・ギャラクティックは現在、ニューヨーク市場に上場する投資会社「ソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア(SCH)」との合併交渉を進めており、2019年の年末までに民間宇宙旅行会社として世界初の上場企業になろうとしている。

ボーイングは上場後のヴァージン・ギャラクティックの株式の取得を目指している。両社は声明で「未来をシェアしていく」と述べ、将来的に共同プロジェクトを実施すると宣言した。

2社は今後数カ月以内に有人の宇宙飛行を実施しようとしている。ヴァージン・ギャラクティックは既に、有人宇宙船「VSS Unity」を準軌道(サブオービタル)に到達させることに成功しており、第1弾の商用飛行の準備を進めている。今年8月に同社は、新たな宇宙船の内装を公開した。

ヴァージン・ギャラクティックは、宇宙旅行のチケットを25万ドル(約2800万円)で発売し、初回分の603枚は全て売り切れになったが、商用オペレーションの開始以降に販売を再開すると述べている。

ボーイングは現在、NASAのプロジェクトの一貫として、カプセル型有人宇宙船の「スターライナー(Starliner)」を開発中だ(イーロン・マスクのスペースXも、NASAの同じプロジェクトで、カプセル型有人宇宙船を開発している)。スターライナーは宇宙飛行士を国際宇宙ステーションのISSに運ぶ役割を担うことになる。

現状で米国はISSへの宇宙飛行士の輸送をロシアのソユーズに頼っているが、スターライナーはその任務を引き継ぐことになる。

スターライナーの最初の宇宙に向けたテスト飛行は、間もなく実施される予定だが、スケジュールはまだ発表されていない。

編集=上田裕資

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