働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

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混沌の時代では、一昔前のように「今日と同じ明日」が続くとは限りません。そうなると社会全体の不安感が増し、人をネガティブな方向へ引きずる重力が働きます。そのため、誰でも放っとくと不安な気持ちに沈んでしまいやすくなります。

しかし、ネガティブに陥ってしまう能力さえ、少し視点を変えるだけで、むしろビジネスに役立つアイデアハックに変えてしまうこともできるのです。今回は、ネガティブな視点をアイデアの視点に切り替える方法をご紹介します。

前提として、僕は、人は放っておくとネガティブに陥りやすい生き物だと思っています。僕自身もそうです。あまりに日々のルーティンが決まりきってくると視野が狭まり、やがて自分のことばかりが気になってくるものです。

こうなると、人は自分を守るため、周囲のことに敏感になりやすくなりがちです。「敏感力」が過剰に働き、自然とネガティブなほうへ視野をフォーカスして、「あれは危ない」「これが怖い」という情報ばかりを集めるようになってしまうのだと思います。

一方で、人は自分の好きなもの、関心のあるものに自然と目がいく生き物だと思いませんか? 渋谷のスクランブル交差点に立っていて、あれだけの人や広告に溢れていても、自分の好きなタイプの人、興味のある情報に目がいってしまうものです。

つまり、自分が好きなもの、欲しいものには無意識に目がいく敏感力も、人は持ち合わせているのだと思うのです。なので僕は、「敏感力」はむしろ自分が好きなものに対して開いた方が、強いインプット力に昇華されると考えています。

自分の「検索ワード」を持つ

ではどうしたらいいかというと、自分の敏感力を、ネガティブではなく自分の関心ごとへと発揮できるよう、自覚的に”自分の検索ワード”を設定するのです。

例えば僕の場合は、ここ3年ほど「インクルーシブ」という言葉を検索ワードに設定しているので、会話や読書の中でも、自然と「インクルーシブ」にまつわる知恵や知識を吸収するように、脳みそが自走します。常に関心ごとにフォーカスするように設定することで、普段から不安な気持ちに陥らないように工夫をしてもいるのです。

ただし、常に自分の検索ワードばかりに目がいくようになると、だんだんとまた視野が狭くなってしまい、今度は偏った考えに陥りやすくなってくるでしょう。また、時には敏感力そのものを閉じてしまいたい時もあるかもしれません。この場合は、意図的に“自分と全く関係のないものを見るスイッチ”を入れることで、視野を切り替えてバランスをとるのがおすすめです。

文=尾原和啓

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