Becoming ミシェル・オバマ著、Crown
アメリカの元ファーストレディであるミシェル・オバマが、生い立ちからホワイトハウス時代までを綴る自伝書。共働きで育児をするなかでの葛藤や、ホワイトハウスで2人の娘を「普通」に育てようとした努力に、「中流階級からファーストレディという立場になっても、仕事と家庭の両立や社会的インパクトの生み出し方など、悩みは常に変わらないと知った」と安田。同書を通して、「どんな時も自分らしさを大切に、周りの人に寄り添う人間味を保つことが重要」だと気づいたという。
安田クリスチーナ InternetBar.org ディレクター
STUFFED AND STARVED ラジ・パテル著、Melville House
なぜ世界で10億人が飢え、10億人が肥満に苦しむのか。世界のグローバル・フードシステムの実態と全貌を明らかにした名著。サワヤマは同書が「政治に関心をもつきっかけとなった」と語る。
リナ・サワヤマ アーティスト
THE ART OF SIMPLE FOOD アリス・ウォータース著、小学館
アメリカをはじめ世界の食に安心、安全、サスティナブルな「おいしい革命」をもたらした料理家によるオーガニック料理のバイブル。「料理や人間の本質を考えるなかで衝撃を受けた」と川越は話す。
川越一磨 コークッキング代表取締役CEO
歯みがきつくって億万長者 ジーン・メリル著/岡本さゆり訳、平野恵理子絵、偕成社
経済の仕組みを理解できる児童書。12歳の少年ルーファスが手作りの歯みがきを売り出して億万長者になるという、ユーモラスなサクセス・ストーリーが描かれる。「創業から拡大、競合との差別化戦略、原価計算、資本政策、組織の多様性についてなど、ビジネスの全体像を知ることができる。小学生のころ読んで、いまにつながっています」と星は語る。
星賢人 JobRainbow代表
ズッコケ三人組ハワイに行く 那須正幹作/前川かずお・高橋信也絵、ポプラ社
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんが活躍する児童文学シリーズ『ズッコケ三人組』の第35巻。抽選に当たったことからハワイ旅行に行くことになった3人の様子が描かれ、パスポートの申請方法やお土産の買い方、道に迷ったときの対処法など、海外旅行の心得を学ぶことができる。龍崎はこの本を通して、「ホテル経営という職業があることを知った」。
龍崎翔子 L&Gグローバルビジネス取締役
せかいのひとびと ピーター・スピアー作・絵/松川真弓訳、評論社
地球には、さまざまな人々が暮らしていることが描かれた絵本。体の大きさや肌の色、目の色など容姿はもちろん、宗教や仕事、文字もそれぞれ違っていて、子どもがダイバーシティとは何かについて、触れる機会を与えている。「この世界に住む人々の多様性を、素敵な絵でたくさん教えてくれました。いまの自分の原点であるような気がします」と磯村。
磯村暖 現代美術家
アルケミスト パウロ・コエーリョ著/山川紘矢・山川亜希子訳、角川書店
羊飼いの少年・サンチャゴが、ピラミッドに宝物が隠されているという夢のお告げを信じて旅に出る物語。「本当の意味で大人になるということは、現実に抗うのではなく受け入れること」と石橋。
石橋静河 女優、ダンサー