アップルウォッチの「睡眠アプリ」がフライング公開、発表間近か

Gettyimages

アップルウォッチの新モデル「シリーズ5」にはディスプレイの常時オン機能や、コンパスなどの新たな機能が追加された。しかし、一つ気がかりなのは、以前から噂されていた「睡眠トラッキング」機能が搭載されていない点だ。

多くのアップルファンが期待した、この機能を実装しなかった理由は何なのだろう。もしくは、睡眠トラッキングの搭載は単なる噂に過ぎなかったのだろうか。

しかし、ニュースサイトMacRumorsが、睡眠トラッキング機能の実装に向けての動きを報道した。同サイトの読者のDaniel Marcinkowskiが、アップストア上で誤って公開されたウォッチ用のアラームアプリの未公開バージョンを発見したのだ。

アプリのスクリーンショットには「就寝時間をセットしてSleepアプリで目覚めよう」との文言が記載されていた。ちなみに、その後、アプリの掲載ページには変更が加えられており、Sleepアプリという文言を確認することはできない。

アップルはウォッチ向けの睡眠アプリを、正式にはアナウンスしていない。睡眠トラッキングを行いたいユーザーは、現状ではサードパーティのアプリを利用するしかない。

しかし、アップルは2017年5月に睡眠モニターを開発する「Beddit」を買収しており、間もなく睡眠関連のアプリが登場することが期待されていた。MacRumorsの読者が発見したスクリーンショットは、アップルがこのアプリの正式リリース前に、うっかり公開してしまったものとみられる。

アップルは当初、シリーズ5の発売に合わせて睡眠アプリを公開する予定だったが、それを延期された。一部のユーザーはその背景にバッテリーの持続時間の問題をあげている。

筆者はシリーズ5が発表された直後から、このモデルを使用しており、今まで電池の持ちに不満を感じたことはない。ディスプレイの常時オン機能によって消費電力が増したのは確かだが、朝6時から夜10時までウォッチを装着し続けても、就寝前のバッテリー残量は45%程度となっている。

しかし、一部のユーザーはシリーズ5のバッテリー持続時間が12時間程度としており、アップルは睡眠アプリの公開前に、この問題を解決しようとしているようだ。

睡眠アプリを利用するためには、就寝前の追加の充電が必要になる場合もあるだろう。筆者としては、就寝中に常時オン機能をオフにしておけば、十分な電池容量が確保できるとも思うが、別の対策が必要な場合もあるだろう。

しかし、今回のスクリーンショットの発見で、アップルがそう遠くない将来に睡眠アプリを公式アナウンスする可能性が高まった。

編集=上田裕資

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