アメリカで、高収入を得られ高コストパフォーマンスの学位5つ

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ヒューマン・リソース

ヒューマン・リソース(HR:人的資源管理)は、特にお金が儲かりそうな分野には思えないかもしれないが、専攻するとかなりの高報酬につながることがある。管理職に昇進した場合は特にそうだ。

HR専門家の2018年平均年収は6万880ドルにすぎないが、HRマネージャーとなると12万6770ドルになる。

業務内容は似ているが、より実務的な仕事を行う人材研修や人材開発のマネージャーも、年平均で12万1730ドルを稼ぐ。一方、給与管理や福利厚生を担当するマネージャーは13万2860ドルだ。

マーケティング

マーケティングも、高報酬の役職へと進むための足掛かりになりうる専攻のひとつだ。企業が雇うマーケティング専門職は、製品をクリエイティブな方法で宣伝・販売する仕事に携わる。

マーケティング専門職のなかには、消費者の要望やニーズを把握し、消費者がお金を喜んで払ってくれるのはどのような製品なのかを探るためにリサーチを行う者もいる。

米国労働統計局の最新データによると、広告、プロモーション、マーケティング、広報、セールスのマネージャーの平均年収は14万1500ドルだ。広告とプロモーションのマネージャー職は13万3090ドルだが、マーケティングのマネージャー職は14万7240ドルだった。

教育機関のアドミニストレーター

学校運営に関わるアドミニストレーターは、幼稚園から高校、大学に至る教育機関の経営管理を担う職業だ。

大学レベルになると、アドミッション(入学)の決定に携わったり、学務担当の副総長や学部長といった役職に就いたりすることもある。アドミニストレーターの多くは、学士号のみを取得して働き始めているが、より上のポジションに就くには修士号が必要だ。

幸運にも学費の元を取れるのは、大学のアドミニストレーターだ。米国労働統計局の最新統計を見ると、高校より上の高等教育、つまり大学などのアドミニストレーターは年間11万1210ドルを稼ぐ。その一方で、小学校や中学、高校で働くアドミニストレーターの平均年収は9万8750ドルだ。

費用対効果(ROI)に着目

大学進学適性試験(SAT)を主宰する非営利団体「カレッジ・ボード(College Board)」のデータによると、2018/19年度のアメリカ4年制公立大学の場合、授業料、諸経費、寮費の合計額は、全米平均で年間2万1370ドルだった。

つまり、学士号を取得するまでの費用は8万ドルを優に超えるわけだ(あくまでも卒業した場合だが)。しかも、これが平均額である点を忘れてはならない。気をつけないと、はるかに多額の費用がかかる場合もある。

十万ドル近い金額を注ぎ込んで大学で学ぶのであれば、より高い報酬や、よりよい生活、もしくはその両方が手に入る専攻科目を選ぶようにしよう。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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